ヘッドライトリペアの工程は概ね同じなのですが、国産車と輸入車では難易度が大きく異なります。
国産車はレンズが柔らかく削りやすいため簡単です。一方、輸入車はハードコートが非常に強固なためサンドペーパーが空回りしてしまい、傷をつけるのも容易ではありません。逆に完全に劣化していた方がリペアは楽になります。
国産車がテーマですが、黄ばむのを防ごうと安易にヘッドライトにワックスを塗るのはお勧めしません。特に研磨剤入り。元々のハードコートやコーティング層が痛みます。また劣化したワックスなどが層になっているケースをよく見かけますが、古いワックスを完全に落としてから新しいワックスやコーティングをするようにしないと黄ばみの原因にもなります。
ウチのスイスポはまさにこのワックスが層になっているケースです。
黄ばみや劣化原因の見極めを間違えると症状を悪化させてしまいます。ヘッドライトは手を付ける前にプロに相談した方が良いです。
使用環境によって劣化具合は異なりますが、間違いないのは日差しに当てる時間を短くし、清潔にする努力の積み重ねでも持ちは変わってくると思います。
Before → After
Beforeでも比較的キレイな部類に入るのではないでしょうか。当店販売用のヘッドライトでもスイフトの取り扱いがありますが、それらと比べても手入れがされているなという印象です。
それでもリペアをしてみれば変わるもので、かなりクリアになりました\(^o^)/
養生含め30~40分くらいです。
800番→1200番→1500番→2000番→3000番のペーパー掛け、細目→極細→超微粒子のポリッシャー掛けで30~40分くらいの作業です。
自分の車1台に集中して作業する場合、ペーパーは3種類くらいでも良いと思います。仕上げがガラスコーティングの塗り込みなのでポリッシャー掛けもしっかりやっていますが、スチームやクリア塗装で仕上げる場合の工程は違ってくると思います。
写真くらい傷を入れないとレストアにならない場合もありますが、ポリッシャーは必須になります。試しに手作業でもやったことがありますが、無理です_| ̄|○ここまでクリアに仕上げるのは困難です。相当な時間磨き続ければできるかもしれませんが(笑)
ボディの維持はオーナーの手間と市販品で何とかなりますが、ヘッドライトリペアはプロに任せるべきだと思います。