下の方に1分ほどの動画あります。一人スマホ片手に作業しているので動画酔いに注意!!
剥がす前に…デメリットなど
状況確認
フィルムとして生きてるか、完全にダメになりポロポロになっているかなど観察をします。フィルムとして生きている方がどちらかというと剥がすのに苦労する(時間がかかる)ことが多かったです。
ポロポロになっていた場合、表面の劣化してポロポロになったフィルムをはぎ取りノリ部分を露出させることでノリ落としが効きやすくなるため意外と短時間で剥がせたりします。
時間はかかりますが、フィルムとして生きている方が剥がした後の処理が楽な可能性があり、ポロポロになっているものはヘラなどで削ったりノリ落としの使い方や種類を間違えると塗装面を痛めるので注意が必要です。
塗装面の日焼けを覚悟
5年以上経過しているものは特に日焼けをしていると考えた方が良いです。未検証ですが、新車時に長期耐久のコーティングをしている場合はコーティングの劣化と共に塗装面へのダメージが始まると考えます。
ボディ色でも速さに違いがあると思いますが、赤や黄色など太陽光の影響を受けやすい塗装色の場合はより大きな色の差が出ている可能性もあります。
経年車の場合は特にみっともないデカール、ステッカーが残っているよりはマシという覚悟をもって挑むことになると思います。
きっかけ作りで失敗
ヘラで傷つける、より鋭利なスクレーパーなどで塗装面を剥いでしまう等です。爪でも傷は付きます。
塗装を痛める、剥がれる、溶かすなどなど
塗装面はそうそう弱くありませんが、きっかけ作りで失敗、強力なノリ落としを使用など塗装面を痛めることはあります。また、無理に剥がした時に塗装ごと持っていかれることもあります。
クルマ用ではない道具、溶剤を使うときは言うまでもありませんが、クルマ用であっても使い方を間違えれば失敗します。
剥がれなかった時の対応策
あきらめてそのまま乗るか、板金屋さんや専門業者に依頼するなどですが、すでにチャレンジして失敗している場合などプロでも無理な状況はあり、最悪は板金塗装になります。
板金塗装を覚悟すればチャレンジしてOKということですね(笑)
剥がさないという選択
ワンポイントならいざ知らず、両サイド前から後ろまでや天井一面など超絶時間がかかると思われる場合はあきらめる選択も大事です。それだけ修理コストがかかる上、みっともない部分も広大になってしまいます。
サーキット走行などをするためのクルマを持つ身としては「次に壊れた時に考えよう!」という思考が各所に現れます。
ガラスは超簡単!
番外編ですが、ガラスのステッカー剥がしは簡単です。金属製のスクレーパーで落とせます。下手にノリ落としを併用せず、泡性の窓用クリーナーをたっぷりつけて最後に水洗いするだけで良いです。
下手にノリ落としを使うとボディに付いたり油分が残ってしみになったりしてしまいます。
しっかり水分のある状態で行えば大きな傷が付くことはありません。カッターの刃と同じようか感じですので周囲に傷をつけたり誤って落としたりすることの無いような基本的な注意は必要です。
使用した道具
デカール剥がし
- ヒートガン(ホームセンター数千円のもの)
- カーボン製のヘラ
- プラスチック製のヘラ
ノリ剥がし、後処理
- タール除去剤(本来の用途とは異なるため品名は伏せます)
- プラスチック製のヘラ
- 雷神(ステッカー剥がし)部分使用
- コンパウンド、ポリッシャー(ルペス)
成功した方法
ヒートガンで炙る!
幸いヒートガンで炙る方法だけでうまくいきました。剥がしとノリは別処理になりましたが最後までヒートガンで行けました。
作業条件
- 20度くらい
- やや雲のある晴れ
- 直射日光下
- ヒートガン弱(幅広のノズル付)
その他の方法
- 浸透性のシール剥がしを使用(ホルツなど)
- 電動ドリルにゴム製のシール剥がしを付けて消しゴムの要領で剥がす
Before → After
案の定日焼けが残りましたが、ない方がずっと良いです。そのほかのワンポイントステッカーも剥がしたのですが、一部日焼けが残りました。が、
走行性能には関係ない!
ボンネットはカーボン、FRP、ぶつけて交換などいくらでもどうにもできます。12万kmのスポーツカーをキレイに乗るのはもったいないのでドライビングマシーンとして楽しみましょう!!
※デカール剥がしはお客様へのサービスとしては実施しておりません。DIYでチャレンジしてみてください!!