エスカレードのアームレストリペアです。合皮ですので熱が効きます。
現状は革の裂け目が硬く浮き上がっているので本当は凸部を取り除いた方が仕上がりが良いのですが、安く早くが良いということでこのまま熱で圧着するやり方にしました。
施工前は運転席側から作業をしようと思っていたので画像は上下反対になっています。つい運転席側から作業を始めがちですが、右利きなので助手席側からアクセスしやすいので助手席側から作業をしました。作業をしやすい姿勢でやるだけでなく、一番目に入る位置からの仕上がりを重視するため反対だと確認するために回り込まなければならないのでつい😅
この画像ではわかりにくいですがわずかに浮いてます。それでも1時間かからず腕に引っかき傷ができる凶器のアームレストから普通に使えるアームレストに変身しました。
DIYの注意点
こういった状態のパーツリペアは需要があり、1万円以上の工賃がかかっても依頼を頂きます。しかし、国産車や中古パーツが容易に手に入る車種では金額が見合わないため数はグッと減ります。
というか、ほぼありません。作業工程も材料も100万円台でも数千万円の車でも大きくは変わらないので仕方ありませんが😓
貼り物で対応
施工価格に見合わないお車の場合は合皮のリペアシートを貼るという手段もあります。一番お手軽でお安いです。色々な種類がありますので特に黒の場合は合わせやすいとも思います。
曲面の貼り付け難易度は非常に高く、調色もできませんが、簡単に機能改善ができます。
一度でもDIYされたもののリペアは大変
貼り物にしろ何しろ、接着剤などが付着したもののリペアは大変です。元の素材からのリペアを前提とした材料や工法ですので当然ですが、仕上がりも大きく影響することがあります。仕上がりだけでなく再接着、溶着、塗装ができないことも多々あります。場合によっては施工対象外としてお断りさせて頂くこともありますのでご注意くださいm(_ _)m
カーライフを楽しみましょう
自動車には資産価値という大事な要素もあると思いますが、私は楽しむ方のカーライフに携わりたいので仕上がりが良くなくてもオーダー通りに作業することがあります。
気にし過ぎて窮屈になるより、改善してより気持ちよくマイカーライフを楽しみたいものです。
仕上がりを求めるのもプロですが、意向に沿って価格に見合う作業をすることもまたプロであると思います。どんなに価値がある車だとしても、オーダーを大事にしながらリペアの限界を飛び越えないように気を付けながら日々やっていってます😄