販売用パーツのリペアです。ニッチなところ付いたRN系ストリーム用のヘッドライトです。
ストリームは一応ミニバンらしいです。
私は背が低いのでいわゆるミニバンとは違うと思ってます。でもツーリングワゴンと比べると背が高く走行性能も劣る(コンセプトとしてそれほど求めていない印象)のでこれも違うと思います。
カテゴリーとしてはそんな中途半端なところに位置している車種です。
ただ、取り扱っている理由は最上位グレードのRSZ(7人乗り)、RST(5人乗り)にあります。謎なカテゴリーに位置していると思っていますが、シャトルやシエンタよりも走りは良く、いじり甲斐のありそうなスタイリングがデビュー当初から気に入っていた車種です。
取り扱い始めた当初の反応はいまいちでしたが、このところ状態の良いものの回転は良くなってきた印象なので、頑張ってリペアします(笑)
左(運転席側)がリペア済み。右(助手席側)がBEFOREです。両方とも同じレベルの状態でした。
このレベルだとカー用品店や通販で買ったキットで同じように仕上げることはできません。やり方を間違えるとかえって悪化することも・・・
180番からサンディング
作業中の画像はありませんが、180番からサンディングしています。結構傷が入ります。真っ白になり内側が全く見えなくなります。少しずつ番手を上げて同じことの繰り返し。根気もいります。
その結果・・・
こうなります🙌
この後コーティングを塗って商品化完了です。
研磨痕は多少残りますが、普通は見えません。言われても見えないかもしれません。それで十分😄無事にリサイクルできました。
仕上げはガラスコーティング
ガラスコーティングも劣化してくすんだりガビガビになったりします。厚いクリア塗装やスチームコーティングやフィルムよりもライフが短いこともあると思います。駐車環境にかなり左右されるので一概には言えませんが。
ただ、ガラスコーティングの難易度は一番低い、つまり簡単です。自論になりますが、ガラスコーティングが一番付き合いやすい施工方法です。
スチームは通販で買えるようです。
ガラスコーティングは施工も簡単
塗装やスチームはブースが必要です。フィルムは凹凸具合により難易度が非常に高くなります。
しかし、ガラスコーティングはどんな形状、サイズでも塗り込みは比較的簡単です。養生も簡素で済みます。いつでもどこでもできるわけではありませんが、作業場所をあまり選ばないのも良いところです。
劣化した時の対処
どんな仕上げ方でも劣化はしていきますので劣化した後の対処のことも考える必要があります。
クリア塗装がダメになると再研磨です。スチームはただれたような状態になっていることもありこれまた研磨が必要です。フィルムはパリパリに剥がれてしまい削っても滑ってうまく除去できません。粗いペーパーでゴリゴリいかないと駄目なことが多いです。
一方、ガラスコーティングは2000番くらいでも十分落とせます。ちょっとしたポリッシャーだけでも回復させられます。市販品のキットでもメンテできるレベルです。何なら塗り重ねるだけでも改善します(軽度の場合)。
うちで使っているコーティング剤はトータルリペア専用の溶剤ですので一般の方は買えません。ガラスコーティング剤を選ぶときは瓶に入っているものを選ぶのがポイントです。
とにかく再施工のことも考えるとガラスコーティング一択です。
ここまで酷いヘッドライトのリペアはDIYの域を出たものになります。溶剤選び、ペーパーの番手選び、サンダーやポリッシャーの種類やマシン性能、バフとコンパウンドの選定・・・奥の深い作業です。私の使っている道具や材料を1から揃えるとなると10万円ではとても足りません。ヘッドライトを買った方が安上がりです(笑)
DIYと仕事との境目ですね。
ヘッドライトの在庫が300台分を下回ってきました。一時期400台以上あったので適正に近づいている感じです😅