冷却水レベル低下-警告灯
画像では「冷却水レベル低下マニュアルを参照」という非常にやさしい警告灯が付いていますが、初めて点灯した時は「今すぐ止まれ」という内容のメッセージが出ていました。
今すぐ止まれが出たときは、自販機で買った500mlの水を補給して警告灯が消えたのでそのまま帰宅しました。近所だったのが不幸中の幸いです😅
サブタンクは見事にスッカラカンに…このサブタンクが破損して水漏れするケースも多いそうです。
アッパーホースを揉むだけで↓ここから↓ダダ漏れです。
サブタンクには気泡がコポコポしてみるみるうちに水位が下がります(笑)漏れた冷却水はミッションケースあたりに溜まってしまっています。どんだけのトラブルなのかと思ってしまいます😅
FBのV60ではド定番のトラブルのようです。
ウォーターハウジング交換
早速ですが、主な原因はこいつです。樹脂製のウォーターハウジングの劣化破損です。
上がOEM新品、下が破損品です。取り外しの際、破片がエンジン側に落ちてしまい冷や汗をかきました😓慎重に、丁寧に摘出してから次に進みます。心配なので崩れた破片を集めてすべて拾い集めたかを確認しました。
新品のウォーターハウジングに水温センサーを移植してから取り付けます。水温センサーのパッキンも交換したほうが良いと思います。
このパーツがエンジン本体に直接取り付けられています。なぜ鉄製のエンジンに樹脂製パーツを直付けするのでしょうか…冷却水は時に100℃以上にもなりますし、エンジンはもっと高温で振動もあります…素人が考えても壊れそうな予感しかしないのですが…
しかも、壊れ方が壮絶ですよね。腐食して崩れ落ちてそこから冷却水がダダ漏れに…もう少しジワジワ出てきてくれれば緊急時に稼げる時間も稼げると思うのですが。FB型あたりからフォードが関わっているようで、設計理念が変わっているので耐久性が変わってきているという話をボルボに詳しい方から聞きました。
樹脂製で良いことと言えば部品が安いということでしょうか。自分でやれば1万円もかかりません。
↑の写真左下に見えている外れているホースがアッパーホースなのですが、ここも漏れの原因でした。
ウォーターハウジングを元通り取り付けてエンジン側からの漏れは収まりました。それでもまだアッパーホースを揉みこむとサブタンクに気泡が…そして、アッパーホースを伝っていやーな水漏れ。
ホースの口も劣化していてそこからも漏れていました。一度取り外したことで硬くなっていたゴム部分が新しい部品で密着できずに漏れ出したとも考えられます。
アッパーホース交換
ホースの柔らかいところを軽くもむだけで冷却水が漏れてきます…
日本製ならまだまだイケそうな状態ですね。留め具をクリップから締めこむタイプにしたらもう少し使えたのかもしれませんが、取り付け部も新品になったことですし、アッパーホースも新品にしてしまいます。
FB4164Tは横置きのFFです。手前側に広々としたスペースがあり、ラジエター周りの整備はしやすい方だと思います。
当然ですが、同じ形です。ラジエター側はピンを上げ下げして脱着しますが、簡単に外れて良かったです。
ウォーターハウジングもホースも新品になりました🙌
ボルボ純正のクーラントを補充しました。色は青です。
ワコーズのクーラントブースターもついでに入れときました。
交換部品はそれぞれ中国からの直送でしたので3週間ほど待ちました。OEMで価格を抑えたので仕方ないですね。総額2万円しないくらいの修理でした。
これが外車か!?
故障発覚から修理完了まで約2か月かかりました。6週間の部品待ちも含めてになりますが、まさにこれが外車か!?というトラブルでした🤣
ボルボディーラーや整備工場に定期的に入れていれば防げたトラブルだったかもしれません。アッパーホースも一緒に変えたほうが良い、水温センサーのOリングも用意したほうが良い、何ならウォーターハウジング奥側のヒーターホースも変えといたほうが良いまたは、劣化を疑った方が良いと教えてくれたことでしょう。
予防整備というのはこういう破損懸念パーツを事前に交換しておくことを言いますが、日本でこれを勧めると「過剰整備」と捉えられかねません。車検以外やメンテナンスパックのようなサービス以外で十分維持できる日本車を使っている人たちだからこその意識だと思います。
外車というのは気候の違いで劣化の仕方や速さが違うということを知っている方はいると思いますが、メンテナンスに対する意識や習慣も違うということを知っている人は少ないと思います。日本車ではこのような壊れ方をすることがあまりに少ないため、「予防整備」=「過剰整備」となり、行き過ぎた表現では「ぼったくり」とまで…そしていざ壊れると「どうして交換しておいてくれなかったんだ!勧めてくれなかったんだ!」と詰められるのですよね。
大変な国ですな。日本は(笑)