LEXUS RXのリアシートのシミ消しのご依頼を頂きました。また、ドアの内張の破れのご相談も頂きまして一緒に作業することになりました。
シートのシミ消し
はじめはクリーニングから入りました。レザーシートの場合、飲みこぼしなどは早く吹けば表面にシミが残ることは無いと思います。このシミは黒でしたが、何なのかはわかりませんでした。墨汁かなとも思いましたが、ステッチが割と赤いままだったので謎が深まります。
溶剤でふき取っても色が取れることもなかったので塗装することにしました。この辺の判断とリペア方法は予算の範囲でお任せ頂いておりました。
ステッチは上の写真の通り保護しますが、多少犠牲になります。
ドア内張 リペア
接着剤で即席リペア
やめて欲しいシリーズです(笑)
ご依頼主は中古車店様なのですが、前のオーナーさんか買い取った業者さんによるものだと思います。接着剤はすでにカチカチになって裏地に浸み込んでしまっています。弾力も損なわれて平らになってしまっています。
そこで、接着剤感を無くすのが今回のミッションです。
接着剤を剥がしてからリペア
接着剤を剥がして表面はある程度削り落とします。場合によっては切り取ったりします。生地と生地の隙間にも破れがあり、接着剤も入り込んでしまっているので境目は犠牲になります。接着剤を取り終えようやく裂け目を閉じる工程に進めます。
幸い、接着剤の上からでもリペア剤が乗り、剥がれる気配もなかったのでリアシートで調色してあったを使い、多少調色を加えてから塗装して完了です。
2枚目の写真では凹み(平らになってしまっている)部分を強調して撮りました。やめて欲しいシリーズなので。ぱっと見気が付かないレベルにはなったと思います。
この凹みを消すためにはパテ盛りをします。これでどこから見て凹みのない仕上がりに近づきます。予算のあることなので、今回はここまで。でも、肉眼ではもっと馴染んでいますので値段が上がるならこれで十分といえるレベルだと思います。