エスカレードの運転席パンチングシート破れのリペア事例です。
大きく裂けてしまい、ダメージが進行した状態です。
本革なので素材そのものを溶着するわけにはいきません。
このような場合は、破れてしまった部分を補完するように専用のリペア資材を使用して補修していきます。
※パンチングの穴再現はできません。
施工前後





目標は再発を防ぐこと、その中で最大限自然な仕上がりになることです。
色は合わせられても穴の影の分だけ色が違って見えたり、艶が変わって見えたりしてしまうため、このようなところは妥協ポイントとなります。
「完璧に仕上げて欲しい」
お気持ちはわかりますが、生地が壊れてしまっている状態ですので基本的には交換、貼替になります。それ以外の方法としてはシートカバーやクッションを敷くなどでしょうか。
下地処理


この事例では大きく4か所もの裂け目ができてしまっているうえ、それぞれが近い位置にあり乗り降りや運転中の生地の伸縮も互いに影響しあう位置関係にあります。
通常、本革の破れは生地の代わりになる資材とペースト状のリペア材を用いて革と革を繋ぐように溶着させます。しかし、今回はそれではちぎれてしまう可能性があるため、しっかりと裂け目を閉じる必要がありました。
生地を引っ張って元の位置関係に戻すにも、破れて縮んでしまっているため近づかせることができないばかりか、根元から別の破れまで発生しそうなほど貧弱なところもあるため通常の施工方法は断念。
これ以上裂け目が広がらないよう糸で仮固定を行い、その状態でリペアを進めました。
糸を使用した部分には多少の凹凸が残りますが、耐久性と再発防止を優先し、この方法で施工させていただきました。