車内塗装のマスキング
作業のご依頼を頂く前に質問の多い車内で行う塗装のマスキングについてご紹介します。
塗装までの工程
シートリペアの工程は概ね次の通りです。
①クリーニング
②下地処理
③調色
④マスキング
⑤塗装
⑥仕上がりチェック
⑦マスキング剥がす
⑧完了報告
塗装を行う直前までマスキングはしません。リペア資材の落下や材料の付着防止のための保護は必要に応じて行いますが、調色という仕上がりを左右する工程で色が見えなくなることを防ぐためギリギリまでマスキングはしません。
マスキング全体
だいぶ大掛かりなマスキングに見えますが、こちらの事例では5分ほどで完了します。
周囲のマスキング
パーツごとに区切る板金塗装とは異なり、同色同素材はマスキングをしません。色・艶をぼかして馴染ませるためです。
調色は目で行うため90~95%くらいの一致感です。生地の切れ目で区切ってしまうと色・艶の違いがはっきり出てしまいます。
写真のシートの座面は革、サイドサポートの下側はシートの操作ボダンのあるプラスチックなのでマスキングをしています。
ステッチのマスキング
ステッチの保護…これは難しい時があります。リペア箇所の状況によってはステッチを捨てることもあります。もちろんご説明、ご相談の上の作業です。
保護できる場合はこのように細いマスキングテープを用いて保護します。
マスキングで使用するもの
保護シート
透明なシートで塗装のミストの飛散防止をします
マスキングテープで止めます。
タオル・毛布
広範囲をカバーしたり、シートとシートの間などに詰め込んで
ミストの飛散防止をします
マスカー・マスキングテープ
粘着力は弱いので、糊残りはありません
塗装面に貼る場合があります
クリアファイル
隙間などに差し込んで使用します
狭い範囲の飛散防止や塗装空間確保のために使用します。