《施工事例》クロスビー-劣化したデカール貼り替え

デカールは差別化をするにはもってこいのパーツです。デザインも色々あってディーラーオプションという安心感もあり取り付けるユーザーさんも多いと思います。

しかし、デカールは劣化します。これもコーティング類と同じように駐車環境や洗車などの影響を受けます。当たり前ですが、上面から傷んでいきます。フードはエンジンの熱の影響も受けますのでより早く傷んでしまいます。

デカール剥がし

右上が剥がれているのは手を付けてしまったからで、元々は貼り付いていました。

夏は剥がしやすいと言われています。実際にその通りで、フィルム(デカール)を剥がすのはゆっくりやれば道具入らずで進むこともあります。しかし、その下の糊の処理、これが何しろ厄介です。

デカール剥がしはある程度経験が必要ですが、一番必要なのは根気。イラついたら負けです。速く剥がそうとするとフィルムはすぐに千切れます。暑い日はフィルムが伸びやすくなるのでマシなだけで、そもそも劣化したフィルムは伸びないし切れやすくなっています。

これを、千切れないようにゆっくりゆっくり剥がしていきます。決してスピードは出せません。

剥がして糊を除去して磨き終わった

これはフィルムを剥がし、糊を落とし磨き終えた状態です。最初の写真は10:49、この写真は13:21分。実に2時間半の作業です。ずっと屋外の日当たりの良いところでの作業です。その方が進みが良いですが、人間には過酷な環境です。暑い場所での作業も、デカールを剥がすのも私は慣れていますが、ずっと同じことを慣れていても2時間近くやることになりますので、熱中症にはご注意ください。

ノウハウが無ければキレイに剥がせない

特に糊の除去はノウハウが無ければ一切落とすことができませんので安易に手を付けないことをお勧めします。また、ホームセンターなどで売っている糊落としなどは、塗装面厳禁のものも多いので使ってはいけません。塗装を痛めます。さらに、傷だらけになりますので、しっかり磨ける道具が無ければ傷は消せないのでこちらもご注意ください。

一番大変なのは糊の処理です。ベタベタになった糊が塗装面に大量に残ります。糊を落とす段階では塗装面も痛めやすい状況になる為、慎重に作業を進めていく必要があります。

※ちなみに、お付き合いのあるディーラーさん以外からのご依頼は一切受け付けておりませんので予めご了承ください。ディーラーさんへも万円単位の請求になる高額サービスです。別件ですが、ボンネット、サイドの全面張り替えでは、部品代を含め、オーナーさんは10万円以上払っての作業となったケースもあります。

新しい部品が無いとの事なので貼りは翌日に。

デカール貼り付け

デカールは30分するかしないかで貼り終えました。貼るは易し…

なぜ、また貼るんだろうと思ってしまう私😜

予防するには?

でも、せっかくリニューアルしたんですから、より長もちさせたいですよね!

同じように使っていたら、同じように劣化してしまいますので保護する方法も考えたいところです。

フィルム専用コーティング

フィルム専用のコーティングという方法もありますのでご検討ください。コーティングも劣化しますが、劣化したコーティングの下にデカールがありますので持ちは良くなります。

元デモカーのGRヤリスのカーボンフィルムにも使ったフィルム専用のコーティング剤です。

ボディカバー

直射日光に当てない、雨水を放置しないだけで劇的に持ちは良くなります。一方、劇的に面倒くさくなります。使うたびにボディカバーをかけるのは面倒ですね…

ボンネットだけ守るカバーも存在します。

駐車場を変える

日当たりが良くない場所に変えるだけでこれまた劇的に改善できると思います。南向きを北向きに変えるだけでも効果はあると思います。かなりな力技に感じますが、予防法としては間違いなく効果のある方法です。

水分を落とす・清潔にする

これはただでできる対策です。屋内駐車や屋根のある条件の良い駐車環境だったとしても水分をふき取り表面を清潔にするだけで劣化から守ってくれます。汚れを軽く落とすだけでも違います。不純物があるとそこからデカールを痛めることもあるのでないに越したことはありません。

小さなタオルで「ふきふき」するのではなく、大きめたタオルをボンネットにバサッとかけて↓画像のように引っ張る感じで吸い取るようにふき取るのが正解です。

屋外駐車の場合でも、雨が降った後、濡れたまま日に当たらない工夫や努力をすることで、劣化から守ってくれます。ただ、タイムリーにはできないので現実的ではないですね…

一番の大敵は太陽の紫外線になりますので、直射日光のあたらない場所での駐車がもっとも効果的な対策です。

まとめ

デカールを貼るときはその後のことも考えましょう。サイドはあまり傷みません。ボンネットやルーフが最も早く傷みます。今回も5年落ちの車との事でしたが、感覚的には3年目を過ぎたころから怪しくなってくると思います。

劣化したデカールを自分で安易に剥がすのはやめたほうがいいです。

貼り替えたい、剥がしたいと思ったら、専門店を探し、多少遠くても、多少値段が張っても信頼できるところに依頼しましょう。※私はやっていませんので他を当たって下さい。

コーティングでも持ちは伸ばせますが、デカールをより長く綺麗に保つには、駐車環境が重要です。なるべく日に当たらない場所で清潔にすることが望ましいです。

貼る(決断をする)のは簡単ですが、劣化した時に困ります。貼り替えはディーラーさんからも断られることの多い案件です。やってくれる業者さんがいないからです。

自分らしくカーライフを楽しむというのは大事なことで尊重もしますが、デカールを貼るときは、劣化した時にどうするか、どうなるかをよく考えてから決めたほうが良いと思います。

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  • この記事を書いた人

Daisuke Ishida

インテリアリペア・ボディコーティング屋。ラジコンとジュニアレーシングカートのノウハウも日々蓄積中!クルマ好きです♪

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