国産車では、黄ばみやクラックが目立ってきますが、輸入車はガビガビになります。手触り最悪、たぶん明るくもない・・・たぶん車検通らない・・・
そんなヘッドライトを修復する方法は、削るしかありません。
ガビガビの原因は、オリジナルのハードコートか、何らかのコーティング剤、クリア塗装膜の劣化です。
こんな状態、ゴミ箱行きでしょ!?
そんな状態ですね(笑)次に説明するような状態なだけで、復活させられるのです。
ヘッドライト劣化の理解
下手な描画ですが、レンズ面の上にある黄色い部分が傷んで凸凹になっている状態です。ガビガビの状態です。黄ばみ・くすみが含まれます。
クラック(ひび割れ)が入るのは大体この部分です。本体のレンズは守られていることも多いです1。
そこでダメになった層を削り取ることでレンズの透明感を取り戻します。
ホームセンターで売られている紙やすりや耐水ペーパーではなく、破れないほど強い板金屋さんが使うようなペーパーを使います。
目が細かくなるほど実店舗での入手が難しくなる印象です。ホームセンターで売っているペーパーはどちらかというと木材向けなのかなと思います。
仕上げにレンズの上にコーティングやクリア塗装を施せば元通りにリフレッシュされます!
輸入車のハードコートは想定されている速度域が高いこともあってか強固に施されています。一般的なリペアキットに入っているヤスリでは滑ってしまってうまくいきません。引っかかるだけの荒い目のペーパーを使うことでかなりの精度で仕上がります。
国産車の場合は、ハードコートがそれほど厚くないのでレンズそのものにクラックが入ってしまうことが多いです。その代わり、少しリペアはしやすいという特徴があります。
ペーパーの磨き目が入ります
ペーパーの磨き目をどこまで消すかは作業する人裁量次第です。大事なことは傷が見える明るさの確保と根気と時間と「養生」です。1工程で手を抜けば取り返すためにはそこまで戻るしかありません。ペーパーの番手によって消せる目が決まっているのでそれ以外の方法はないのです。
養生にはご注意を
私は実車での作業はお受けしていませんが、先日、特別に作業をした車での出来事です。マスキングテープだけでは塗装面を守れないと思い上から養生テープを貼りましたが、テープをはがす際塗装を剥がしてしまいました。何度も作業実績のあるテープでしたが、マスキングテープよりも粘着性が高くはみ出した部分からキレイに剥がしとってました。貼付け面ほぼ全面です。
周囲には塗装が傷んだ時にできるの亀裂があったのでちょうど引っかかって剥がしてしまったものと思います。
養生テープで剥がれる塗装って何なの?という気持ちもありますが、私の経験と情報が不足しているだけで調べてみると稀にあるそうです。
これで、完全に実車での作業はしないことになります。
リスクと作業時間が取り外してやっている販売用のヘッドライトリペアとくらべて全く合わなくなるからです。今回も特別にやらせて頂きましたが、特別もなしでやりませんm(_ _)m
ヘッドライトリペアは高い
作業単価は比較的に高く見られがちです。左右で1万円でも高いと思いませんか?でも、こちらの感覚では左右で3万円~頂かないと合いません。輸入車では5万円くらい~ですね。
安かろう(技術が)悪かろうと思われがちですが、安いとコーティング層を取り除けないのですぐに黄ばみが再発してしまう方法しか取れないだけで、時間をかけて削ってあげることで黄ばみにくい層が露出させ、コーティングを施すことで年単位で長持ちさせられます。
それでも、3万円では高すぎると言われてしまうでしょうね😎量販店で2,000~3,000円くらいでキットも売られていますし、技術が安く見られるのも当然と言えば当然か・・・
ペーパー6~9工程、バフ掛け2工程、コーティング塗布。簡単な作業ではないのですが、同じことを繰り返すだけなので安っぽい仕事ですよね。
ペーパーやポリッシャー、バフ、コンパウンドを買い揃えるだけで軽く10万円超えます。ヘッドライトのためだけにと考えるととても揃えることのできない道具達です。
ヘッドライトリペア相場が安くても3万円~になったら良いのですが・・・
- 輸入車の場合 ↩︎