だいぶ朝晩は涼しくなってきましたが、日中との気温差が10度くらいあるので着るものには気を使います。また、インフルエンザなどが流行っているようでチラほら耳にします。
私は普段から展示場などのかなり開放された環境で一人で作業しているので色々な意味で安心です。
さて、ソリオの助手席に謎の毛羽立ちがありそれを簡単に処置した事例です。よく見ると柄の刺繍のほつれのようです。これから展示場に並べる車とのことなので少しでも見栄えを良くするための処置です。
こういうダメージは車格によって仕上がりや求めるところ(オーダー)が変わります。車種がソリオで私ならクッション敷いておしまいかなと思います。その他の対処としてはファブリックシートなので革調のシートカバーをかけてしまうオーナーさんもいると思います。色々と選べますし値段もピンキリ。
もっと高級な車になるとこれは交換コースだと思われます。
ということで、新しいオーナーが決まっておらず、いくつかの簡単な対処方も想像できるのでほどほどにやっております😅
完全にほつれてしまっているのである意味エンドレス状態です。糸を引っ張れば抜けてくる状況なので程よいところでやめました。幸い生地が薄くなることも無く毛羽立ちだけを抑えることには成功しました。
ほつれについては火であぶって止める方法もあります。目立たないところでもっと小さな部分なら効果的だと思いますし、安全にできると思いますが、あまりに広範囲で目立つ場所なのでアイロンで毛並みを整えて終えてます。まだ少し濡れているので表面がてかっていますね😓
使った道具たち
精密ハサミと電気シェーバーです。正直、電気シェーバーは今回あまり使えなかったのでハサミ一本でやったようなものです。弧の付いたハサミですので生地に刺さることはほとんどなく毛羽立ったところだけを刈っていけます。ダメージのある範囲に対してかなり小さい道具での作業になるので根気のいる作業です。
この精密ハサミはちょっと良いものを使っています。ハサミの世界には詳しくありませんが、安かろう悪かろうは概ね当てはまると思われ、切れ味と鋭さと精度が違います。
↓少し違いますがこんなやつです↓
タバコの焦げ穴など1cm前後、時には数mmレベルの生地のトラブルに対処するために使いますので精度や切れ味は重要です。
動かした分だけ思い通りに切れるのが私にとっての理想です。刃が交差する部分のぐらつきも気になりますが、高いものほど当然ぐらつきが無く切ることだけに集中できます。いくつか買い試しましたが数千円するものを購入しようやく落ち着きました。安物買いの何とかというやつですね(笑)
ほどほどの仕上がりで良い仕事ではありますが道具は良いものを使いましたのでそれなりに仕上がったような気がします。リペア技術を「腕」とよく言ってくださいますが、道具に助けられることも多々ありますので道具選びも大変重要です。