トータルリペアに加盟すると技術講習を受け、一定のテストを経てから営業活動が始められます。その技術講習で一番最初に習うのが「モケットシートの焦げ穴リペア」。
シートリペアの基本ともいうべきリペアです。もっとも、「モケット」というフワフワした毛並みのあるシートはほとんど採用されていません。その中でも、このワゴンRは毛並みが少しだけあるので現代の車の中では馴染ませやすい部類に入ります。ほぼモケットシートに出くわさないためひっくるめて「布シート」としています。
布シートには柄があることも多く、良くも悪くも絶対にわからないようには仕上がらないのも布シートリペアの特徴で調色もあり一番初めに取り組むにはちょうど良いのだと思います。
何度も確認しながら進めます



左の画像にある白いふたの小瓶は繊維状のリペア剤です。このグレーのシートを調色するのに7色の繊維を使用しました。今回は穴が3か所あり、シミも至る所にある為、バランスと取りながらやっているうちに7色使うことになりました。
真ん中と右側の画像は作業中のもので、真上、助手席側、後席から何度も見ながら目立たないところを探っていきます。それぞれ調色すればより馴染むのだと思いますが、全体を見たときに1色で仕上げた方がまとまることが多いので同じシートの場合は1色のみで合わせるようにしています。
それでもバレバレだなと思うことばかりであまり好きではありません😓
完了








基本的に穴がふさがるだけと伝えてから作業をしています。焦げ穴リペアの車種やシートの状態は大体似ていて、車内で気軽にタバコを吸えるとなると何となく想像が付きます。私はタバコを吸わないのでよくわからないのですが😅
今回珍しかったのは背もたれ側にある焦げ穴。背もたれも若干焦げていたので画像にはありませんが焦げは隠しています。