チェック柄のフィアット500タバコ焦げ穴のシートリペアです。初見です。
フィアット500と聞いて思うことは「ごひゃく」「チンクエチェント」どちらで呼ぶかということ(笑)長いので「ごひゃく」と言っていますが、オーナーさんと話すときは「チンクエチェント」と言うようにしています。イタリアやフランス車に乗られている方は、その国の雰囲気や国柄も含めて気に入っていらっしゃることも多いので、日本を出たことが無く海外のことは全くわからないながらも、オーナーさんに合わせられるように工夫しています😅
それと同時に思い、心配することはおしゃれだろうな…ということです。今回も初見で作業に臨みましたが、あろうことか革なのか布なのかを把握せずに伺っております(笑)
そして、現車をみて「あぁやっぱり!」となったわけです🤣
Before
とてもおしゃれなチェック柄!
ただ、仕事はこの焦げ穴を塞ぐこと。トータルリペアのファブリックリペアは1色のみですので困ります・・・赤のラインが入っている部分ではなかったのが幸いです。
After
完成形です。いくつか試した結果、こちらで納めさせて頂きました。ドア開けてすぐにOKがでました。全くわからない!と・・・もちろん、過去にご依頼いただいている販売店の方ですので諸々わかってのご依頼での事です。真上から見れば、少しでも近づけば見えます。
黒 or 白(灰)
1色しか作れないので選択肢は白、黒それを混ぜた灰色です。こういうときは直感に従うのが吉。真っ先に灰色だと思いグレーの調色を。次いでそこに黒を足していきましたがどうも浮き出してきます。白も同様でした。やは正解はグレーの様です。
ただ、老眼の入っている眼力で距離感すら失う目の錯覚に陥りながらの作業でしたので、不安もありました。視線を切ってもなかなか自信を持てず、しばし目の休養をとりながらグレーにしようと決めました。
Before → After
少々距離感が違いますが・・・Afterが近いということに好感を持っていただけると幸いです。ごまかしたいときは逆ですので(笑)
助手席側からも確認していますが、見事に目がだましてくれました🙌
元々モケット用の細かい繊維状の修理材ですので、毛羽立っていない生地のリペアには向きません。2,000年代以降の車種では特に少なくなってきていると感じます。いまでは軽自動車の低グレードなどむしろ低価格帯の車のほうが多いのではないかと思うくらいです。
トータルリペアには、現在多くあるツルっとした生地やジャージ状の生地に合うリペア材を開発してくれると現場としては助かります😅