ステアリングリペアの作業をしながらこれは…と思っていたアームレスト。
最後に完成形の動画もあります。



取り外してもらいましたが、この状態でシートについてました。ステアリングを直すよりもこちらの方が優先では…と思いつつ、やはり
「これはさすがに直せない」
と思われていたようで、リペア対象からは外して頂いてました。確かに、施工対象外に近い状態でつながっていればよいというのがゴールになります。いつもリペア・補修の限度をお伝えしていたのでわかってくれていたことに嬉しさを感じます😭
「つながっていればよい」
それがゴールならリペアできますよとご提案させて頂き、作業となりました。ここまで酷いものは1日で終わらせないこともあるので、外せるものは外します。
After



完成形です。ゆがみます、波打ちます、凹みます!
内部のウレタンが減っていたので補充して、生地の代わりになるものを溶着させ高い柔軟性のあるリペア剤を使用して直しています。
施工方法
グレーの部分が高い柔軟性のあるリペア剤です。熱で密着させます。



元々はペースト状のものですが、熱を加えるとゴムのようになります。糸で縛ってから接続する方法も考えましたが、合皮なので今回は熱での溶着にしました。この方法だと裂けた部分を縮めずにリペアすることになる為、オリジナルよりも少し長くなります。
色を加えると歪みがよりわかるので、少しずつ整えていきます。しかしゴムのように柔らかくなるリペア剤。削りにくいことこの上ない素材ですので限度があります。


くっつけるだけなら接着剤などで何とかできそうですが、柔軟性を加えるとなると接着は困難です。現に、このアームレストにも接着剤と思われる付着物がありましたが、全く役に立っていませんでした。
動画
歪みこそありますが、通常使用には耐えられるだけの柔軟性を持った状態でリペアできました。