リペアもルームクリーニングも「室内をキレイにする」という意味では同じ分野になります。リペアも下処理もクリーニングですし、クリーニングがしっかりできていなければリペア剤の定着も不足してしまいます。
違いがあるのは作業範囲。
リペアの場合はリペアに関する部分に限定されますが、ルームクリーニングの場合は最小でも1席、1パネル単位という感じでリペアと比べると広大な範囲になります。
リペアの場合は塗装を前提にしていることも多く、より強いクリーナーを使うこともできますが、ルームクリーニングの場合はそうはいきません。対象物へのダメージは「無く」、汚れのみを取るのが目的です。
Before




炭酸飲料を盛大にぶちまけたのではないかと疑われる状況です。その他に、食べかすやゴミなども多く、ベタつく飲料に絡まるように付着してしまっています。
炭酸飲料と思われる飲みこぼしは飴状態になっています。さらに、本物の飴やガムもあります。
この写真は、掃除機がけ後です。完全なBeforeは個人特定までは極端ですが、どんなものが映り込み、元オーナーさんに迷惑をかけるかわからないのでお見せできません。そのくらい「汚部屋」状態でした😅
ちなみにこの車は下取り車。これから商品になる車です。
After





2時間半後の姿です。こんなところ見ないだろうというところまでキレイになりました🙌外装の仕上げもやったのでルームクリーニングそのものはもっと短い時間で済んでいます。乾燥時間を置いていませんが、しばらく展示に回ることもないのでその間に自然乾燥してしまいます。
画像にはありませんが、このスペースには発泡スチロールの工具ケースが入ります。その発泡スチロールのケースの下側と塗装面がくっついてしまっていたので壊れる覚悟で剥がしとりました。さすがにその跡は残ってしまっていますが、どのみち発泡スチロールで隠れますので問題にはなりません。
天井は2日がかりです。
天井のクリーニングで難しいのは洗剤を定着させにくい点。下を向いていますのでなかなか浸みてくれません。タオルで拭けば毛羽立ってしまって元に戻らなくなります。乾燥前なので濡れている部分が残っていますが、乾けばかなり薄くなります。今回のようにシミが点在している場合はサンプルで数か所ドライヤーをかけ、成果を確認しています。
作業中

泡立つ洗剤は使いません。乾けば水に戻るアルカリ電解水を使います。リンサーで水をかけ浮かせてからゴミともども吸い取ります。

食べ物、飲み物、人間を含む動物から出た汚物は同じ洗剤で落ちます。

ベトベト、ベタベタになっている入り組んだが書も液状にしてしまえば吸い取ることができます。鉄板部と一緒にカーペットの汚れも吸い取りますので細部もキレイに仕上がります。

汚水です。相当量の飲料が飴状になっていたのでしょう。真っ黒です。後部座席でも固まってしまっている部分があったので主に座面にもリンサー掛けをしてあります。
炭酸飲料や甘い飲み物などは時間が経つと飴状になってしまい、簡単にはキレイできなくなってしまいます。塗装が剥がれ、物どうしがくっついてしまった結果、壊れたり変形したりすることもあります。こぼしてから数時間でこうなることはありませんのでこぼしてしまったら、その日のうちに雑巾でふき取るだけでも全然違います。
こちらの汚れを除去するのにかかる費用は数万円です。雑巾がけだけでも工賃は数万円の価値があるとも言えますね。臭いの原因にもなりますのでお気を付けください。
ルームクリーニング
商品車でも、マイカーでもルームクリーニング作業を行っています。
マイカー
軽自動車で3万円~、普通車で4万円~、ミニバン5万円~汚れや範囲に応じて行っています。
商品車
主に業者様向けになりますが、車内に荷物がない、十分な作業時間やスペースがあるなどを考慮して費用は抑えさせて頂いております。ケースバイケースで対応していますので費用はお問い合わせください。※当社では部品の脱着はしていません※
保険対応のクリーニング実績もありますのでご相談ください。
染みになってしまうため布系のクリーニングが多いですが、本革、合皮リペアも手掛けていますのでこのあたりのクリーニングノウハウもあります。綺麗になった後に、インテリアリペアでさらに車両価値回復の実績もありますのでお気軽にどうぞ。その逆もありますが😅