アメリカでは軽トラカスタムが熱いそうです。MTも当たり前のようにラインナップされていますし悪路走行用のデフロック付き4WDも当然のようにラインナップされています。コンピューターで固められた現代の車とは違って、パワステ付いてます!エアコン付いてます!ATもあります!タイヤ4つ付いてます!?(笑)というのがいまだに売りになるシンプルイズベストなのが軽トラです。
軽トラ界ではホンダのアクティが『農道のフェラーリ』、スバルサンバーが『農道のポルシェ』などと呼ばれていましたが、残念ながら両車ともすでに生産を終えています。
サンバーはラインナップには残っているものの、ハイゼットのOEM車で『農道のポルシェ』の所以となったリアエンジンでは無くなってしまっています。最後のリアエンジンサンバーは高値で取引されているとかされていないとか…WRブルーのやつですね。ちなみにホンダのアクティはMRなのでフェラーリと同じミッドシップでした。
キャリィには『農繁仕様』がある
スズキのキャリィの特別感のあるグレードは『農繁仕様』。HI/LO切り替えトランスファーのある農道専用車です。4WDと5MTのみと割り切ったグレードのため、田園風景も少なくない千葉県ですらあまり出くわさないグレードです。悪路走破性を意識した仕様ですが、さすがにそこまでは必要ないというのが実情でしょう。
『農道の○○』というニックネームこそありませんが、実用重視で硬派な私好みの一台です。
これ以上は無理…
キャリィのクリーニングを依頼され、やってきましたが我ながら終わりがよろしくない仕事と思いながら納めてきた車です。あまりに汚い仕上がりに不満もありましたが、根詰めてやらなくていいよというご指示のため、「これ以上は無理」と思い時間で区切って終わらせた仕事です。
ちなみに、こちらのキャリィは農繁仕様ではありません(笑)
↓始まりはここから↓
軽トラは何台もやってきてたどり着いた作業方法は、ここまで汚い場合は外せるものは外した方が楽ちん。センターコンソール、ヘッドレスト、助手席背もたれ、カーペットは取り外しました。
部品を外す理由は、ありとあらゆる場所に土や泥が入り込み、可動部が限りなく少なく固定されているものが多いためです。助手席は完全固定式で動かせず、ヘッドレストは窓を覆うように固定され、センターコンソール付近は泥や食べカス、飲みこぼし…足元はカーペット下の鉄板まで泥まみれ…
外さずにやっても成果はあまりありませんし、外した方が手早く終わります。
不満の仕上がり
この写真を見て自信を持ってしまいました🤣だいぶ変わりましたから。
同じ車の数時間後の比較とは思えない仕上がりです。十分でしょう🤣
シートのシミは落ちませんでした。クリーナーと専用ブラシで汚れの掻き出しはやっています。丸洗いならもう少し落とせると思いますが、今回のオーダー(費用設定)はそこまでは求められてはいないという判断もありここまでです。ステアリングやシフトノブも何度もシボ洗浄をやってこのレベルです。
それでもフロアカーペットとフロアマットは手掛けのブラッシングで黒に戻り、フロアの泥もみんな洗い流せました。
くたびれていた外装も(Beforeはありませんが😓)ここまで仕上がっています。あおりまで磨いてます。室内を洗うため、エンジンルームの土、泥もザっと落としてあります。
この画像では隠れていますが、運転席側の地面は泥まみれです(笑)
このあともう1台、こんなのを仕上げました。
ツインです。二人乗りの小型車。これもひと癖、ふた癖もある車で語りたいこともありますが、ここまで。2台仕上げられるくらいの時間であれだけのクリーニングをやったらもう十分でしょう😝