令和1年式のハイゼットになります。平成の車は古い…そんなことを思う日が来るなんて想像もしていませんでしたが、令和になってすでに6年も経過していますので、そんな風に感じることも増えました。
こちらのハイゼットカーゴはボディは磨かれ商用車にしてはだいぶキレイに仕上がっていますが、フロントグリルは画像の通り残念な感じになってしまっています😓
グリルなどの樹脂パーツは白化してしまうのは周知の事実になっていますが、守ろうと策を労すれば労するほど悪い方向へ行ってしまいがちです。
もはや何もせず、放っておくのが一番じゃないかなと考えるようになってます。
日々の洗車での失敗
まず、ワックスなどクリーム状の物は一番ダメです。落とせなくなると言っても過言ではありません。塗装部分に塗り込むつもりで意図せず樹脂部分に付着してしまってもアウトです。強い洗剤や専用のブラシでも落とせるかどうか…付着してすぐなら落とせるかもしれませんが、私のような業者が触る頃には数か月、数年経過しているわけですのでその頑固さといったらもう…
続いてスプレー式の撥水剤。これはワックスほど悪影響はないと思いますが、塗り重なってるなと感じることがあります。撥水剤→汚れ→撥水剤→汚れ…という層になっている感じです。ワックスよりも遅いタイミングになりますが、これもいずれは白っ茶けてきます。洗車機の撥水剤も同様です。
残念ながら、良く洗車されている車ほど樹脂部分の痛みは早く訪れ、酷いという印象です😞
数年耐久のガラスコーティングもいずれは…
高耐久のガラスコーティングもいずれは劣化してきます。5年程度の耐久性のあるものでも塗装面とは違い、汚れが溜まりやすく黒いため太陽の光の影響も受けやすいのか、塗装面よりも早く限界が来るようです。塗装面で劣化したガラスコーティングは磨きによってクリア層を出すことで本来の輝きを取り戻すことができる反面、樹脂パーツは磨いて落とすことができないので劣化したガラスコーティングが白っ茶けてきます。
ディーラー施工のコーティングでは塗布しない!?
ものによってマチマチなのですが、基本的に樹脂パーツには塗装面用のガラスコーティング剤は塗布しません。ディーラーで新車施工を依頼した場合でも塗られていないこともあります。それは、インチキでもなんでもなく、材料が違うからという理由になります。マニュアルに従い作業していくことになります。
樹脂パーツ専用品があります
樹脂パーツ用のガラスコーティング剤があります。専用に開発されたものに限ります!
薄い布を使って塗り込むだけでこれだけ変わります!
水気を切ってから手塗りしていきます。グリルは形状が複雑で入り組んでいるのでより細かく仕上げるなら綿棒なども使います。
下地処理も重要でシボ目まで汚れを落とせるような樹脂パーツ専用のスポンジを使って汚れを落としておきます。塗り込む前に脱脂もします。
マイカー用ならお試しサイズでも十分
自称クリスタルプロセスのヘビーユーザーの私が使っているのはこちらのコーティング剤。
ハイテクX1樹脂用 GLASS COAT
塗り込みもふき取りもあまり難しくなく、効果も抜群です👍
ポイントは水切りとこまめにふき取りを行う事です。塗り込むと同時に硬化も始まりますので作業範囲は狭くてもこまめにふき取ると仕上がりが良くなります。つい塗り込みに時間をかけてしまいがちですので意識してやらなければなりません。
水切りはエアブローが良いですが、内側に残っている水分もかなりある為、なかなか水は切れません。できれば数時間~一晩置きたいくらいです。ただ、そうしているうちに汚れてきてしまうので悩ましいところです…ただ、樹脂用GLASS COATは多少の水分は許容してくれて、仕上がりへの影響はほとんどありません。※厳密には水分が含まれることで耐久性が劣ると思います
ひとパーツにかかる作業時間は意外と長く、慣れていないと1か所だけで飽きてしまうかもしれません。コーティング剤は保管もできますので数回に分けて施工しても良いと思います👍
未塗装樹脂のグリル、カウルトップ、フェンダー、サイド、バンパー、ドアミラーなどに有効です。
SUV系では未塗装樹脂パーツが多用されていることも多いので効果大だと思います。CX-5やジムニーシエラなど。
部分施工もできます
価格はパーツや車種により変わりますが下処理含む部分施工で1.5万円~3万円、5年耐久のコーティングとの同時施工の場合はコーティング価格に+35%(5万円の場合、総額6万7500円)です。※価格は税別