雨が降ると蒸し暑く感じる様になりました。体は着るもので対応できますが、材料の中には気候の影響を受けるものもあるので取り扱いには気を付けています。
今朝は、材料保管バッグの乾燥剤の入れ替えを行いました。
この記事ではメルセデスベンツCLS350のレザーシートリペアを取り上げます。パンチングレザーが裂けています。中古車ディーラー様からのご依頼です。
CLS350

鍵などで引っかけたような穴…?
車を何度か前後する機会があったのですが、ちょうどベルトあたりに穴が空いているのでベルト通しに鍵などを引っかけていると引っかけてしまいそうな場所です。
パンチングレザーは穴が空いているので細いモノなら運悪く中に入り込んで引っかかり、素材を痛めてしまう事もあります。
Before → After
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穴が空いているように見えますが、半円形に裂けています。強烈な癖がついていますが、切り取らずにリペアすることにしました。
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before写真で見ると穴が空いているようにしか見えません(^_^;)
リペア箇所だけパンチングの穴が埋まりました。しかし、切り取って再生するよりも少ない箇所で済んだと思います。
パンチングレザーのリペアは穴が埋まります
非常に間隔が狭いのでリペア材が周囲の穴に入り込んでどうしても埋まってしまします。反対にこの穴を気にしすぎると強度が落ちます。このバランスを取るのがリペアのポイントです。
穴を塞いだ後、ミニルーターで穴を空けて仕上げることもありますが、柔らかい素材だとドリルの刃でリペア材を切ることが出来ず中途半端に残ってしまうので仕上がりが悪くなってしまいます。また、強度も落ちます。
今回は最後に穴を空けることはせず、模様の再現でバランスを取りました。
最後に強度の確認をして完了です。乗り降りで擦れても、掌で押し込んでもびくともしませんでした。OKです。
最後に「さすがです」というお店の方からの一言を頂き、一安心(^^♪