ルームクリーニングやリペア後の簡単な掃除の為、業務用掃除機を毎日のように使っています。リョービのVC-1100というモデルでホームセンターで普通に売っているものです。今でも1万円くらいではないでしょうか。
ルームクリーニングの依頼が急に入った時に慌てて調達したものです。予算も知識もないのでホームセンターで適当に選んで買ってきてからかれこれ5年程使っていますが、本体は一度も壊れることなく昨日までフル稼働してくれています。たぶん、明日も明後日も。
あまりに汚い画になるので画像は省きますが、オプションの粉塵フィルタを入れたり、純正のごみ袋を使ったり多少のランニングコストはかかりますが能力は十分です。
粉塵フィルター
このようなものです。内部に引っ掛けるように取り付けます。粉塵をシャットアウトして本体にあるカートリッジフィルター(オイルフィルターとエアフィルターを足して2で割ったような形状をしてます)の目詰まりを防ぐことができます。
フィルターを守るフィルターって何?と思いましたが、粉塵すら通さないということはゴミを確実に分別でき、本体のカートリッジフィルターはほぼ目詰まりしなくなり吸引力が長持ちします。
メンテについて
この粉塵フィルターの掃除はそこそこ気を使います。持ち運ぶだけで粉塵が舞いますが少しバサバサやったくらいでは落としきれずあまり効果がありません。エアブローをすれば一発ですが、周りにかなりの粉塵が飛散します。千葉とは言えなかなかこいつをエアブローできる場所はないので水洗いしてしまってます。やって良いのかどうかは未確認です😅カートリッジフィルターは洗えると書いてあるものに買い替えたのでそちらは洗って良いはずです。
本体も水洗いできます。元々乾湿両用なので水を吸い込むこともできるマシンです。本体のカートリッジフィルターを専用のフィルターに変えなければならないので水分を吸ったりゴミを吸ったりを同時にできるわけではありません。
乾湿両用だからといっぺんに使ってしまっている方をお見かけしたことがありますが「あれは使えねぇ」といって新しいのを買っていました。どうやら壊してしまったようですが私が突っ込める間柄ではありませんでしたのでそっとお話を聞いておりました。
ゴミ袋
ゴミ捨てが楽になるように専用のごみ袋をセットしていますが、ゴミ捨てとフィルターの掃除は定期的にやらないと吸引力が下がります。完全に体感でやっているのでサイクルはわかりません。でも年に数回やっています。
純正のゴミ袋は厚みがあり強度がありますがそれなりに高いです。袋は市販の物でもいけますし、袋なしでも使えます。ゴミ袋は吸引口部分に穴を開けてつかうのですが、あまり薄いと破れたり吸引力に負けて効率が下がったりするので結局純正ゴミ袋を使うようになりました。
あと、結構重くなるのと数か月使いっぱなしになるので袋が劣化します。劣化した袋で捨てる時に破れて悲惨なことになってこともありますし、時には鋭利なものも吸い込みますのでしっかりした袋を使うことでストレスなくメンテができると思います。
純正ホース
VC-1100のセットにはφ32×1.8mのホースが入っていて約5年間ずっと使っていましたが、根元部分が裂けることがあるので何度か切断しているうちに少しずつ短くなってました。
粉塵フィルターもカートリッジ式の内臓フィルターも定期的に掃除してあげてますが、どうも吸引力が戻らないような気がしたのでホースまたは本体の入れ替えを検討することに。
業務用掃除機について勉強
業務用掃除機について色々と調べる中で重要なのは「吸引仕事率(W)」ということがわかってきまして、このφ32×1.8mのホースとVCシリーズの組み合わせだとそれが160W(ワット)だそうです。ちなみに最大風量は2.5㎥/minです。
AVC-1100と記載されていますが、VC-1100と同じスペックです。
AVCシリーズという上位シリーズがあり、うちの場合はAVC-1150というのがそれにあたると思うのですが、下二けたが50になっているのと本体が黒いのが上位であることの目印です。
重要な部分だけピックアップすると…
- 最大風量 2.5㎥/min → 3㎥/min
- 吸引仕事率 160W → 280W
- 最大真空度 16kPa → 25kPa
- ホース内径 φ32 → φ38
だいぶ違いますね。価格は1.5倍くらいしますが、業務使用前提での性能差を考えると安いくらいの価格だと思います。買い替えた方が良いのかもしれない…でも5年間風雨にも耐えながら無故障で使ってきて買い替えるのももったいない”相棒”なのでホース交換に着目しました。
ホース交換
安上がりな方法として洗濯機の排水ホースを流用するという荒技があるようですが、効率が下がったり取り回しが悪かったりしたら元も子もないので早々に除外。汎用ホースもありますが、安かろう悪かろうなので本体を買った方が良いのではという考えに至り、やはり純正ホースの買い替えに落ち着きました。
そこで見つけたのがφ38×5mホース!価格は本体の約8割!
付けたあだ名は「アナコンダ」…
ちなみに今までは「R2-D2」でした。
5mホースは基本的に基本セットには入らないオプション品です。なので本体の8割したとは言え、わざわざ買わなければいけないものです。
↓純正の1.8mはグレーのホースでした↓
メリット
5mが良いと思った理由はなにしろ作業時の取り回しが良いこと。車1台掃除機をかけるのに本体を動かす必要が無くなります。普通車ならホースだけ持って移動すれば良いので本体を持って移動する手間が減ります。これには大きなメリットがあって、車との衝突リスクを少なくとも5か所(前後ドア4面、リア1面)減らすことができます。
それから、内径が32→38mmにアップしたことで恐らく吸引仕事率もアップしています。本体の風量や真空度には変わりはありませんので微増だとは思いますが体感的には間違いないです😅
デメリット
デメリットとしては電源も本体も遠いこと。本体とセットでの機動性が下がることです。
傾斜のある場所などではより気を付けなければなりません。慌てて手を伸ばしても5m先でさらにホースは伸びますので衝突を回避できない可能性もあります。電源についても、緊急停止するのに時間がかかります。ただ、このデメリットを大きく上回るメリットがあるなと思い採用に至りました。
改造しちゃえ
デメリットに転がったらすぐに止められないことを挙げましたが、ホースが長いことでキャスターの必要性がだいぶ薄れたことに気が付きました。ミニバンクラスでも左右1回の入れ替えくらいで済みますのでキャスターはほぼ必要ありません。
電源については改善されませんが、数歩歩けば止められますし、転がるリスクが無ければ慌てる可能性も低いのでOKです。
ということで、近々キャスターは取り外してしまおうと思います。エブリィへの積み込みも自由度が増すのでより多くの荷物を効率よく積めるようになりそうです。
他業務での検討と1.8mホースの保管
車のルームクリーニングのように本体、ホース共にクリーニング対象の外における場合はこの考えで良いと思いますが、部屋の掃除などでは長いホースを引きずってしまいいつまでたってもキレイにできない恐れがあります。ホースにもそれなりに汚れやほこりが付着しますので良し悪しは業種や用途によって大きく変わってくるのだと思います。
私は出張での使用が多いので知らない現場へ行くこともあるので念のため1.8mホース捨てずに保管してあります。もっとも1.5mホースくらいになっているかもしれませんが(笑)
カークリーニングのテクニック
相棒であるVC1100についていろいろ書いてきました。「吸引力が無くて使えねぇ」という掃除機話を聞くことも良くありますが、ルームクリーニング業として考えた時には掃除機だけで仕事をするわけではありません。掃除機はあくまで「ちりとり」としての役目で、他に「ほうき」が必要です。
ほうきにあたるのがブラシやパルスガンなどのエアガンになります。ブラシもナイロン製では対象物を痛めるので天然の毛を使ったものを使用しています。それらの使い分けや使い方にもテクニックがあります。
「クルマの掃除」という大したことの無い誰にでもできることですが、少しの工夫がプロとそうじゃない仕事との分かれ目になると思います。VC1100にはR2-D2、アナコンダというあだ名をつけておりますが、プロになれるように一緒にやっている「相棒」のお話でした。
最後に、値段が高くても今ならAVC1150以上の機種を買っていたと思います…😓