Before → After


これが→こうなる過程を見て頂きたいと思います。私は出来立てホヤホヤの事例を出すことはないのですが、今回はメールとお電話と現物だけのやり取りでお仕事させて頂いたため、どのように考えながら作業をしたのかを少し詳しく紹介していきます。
カラーチェンジではありません。元に戻すリペアとして行ったものです。また、作業の方向性等は、依頼者様と画像付きメールでやりとりをさせて頂きご納品に至っております。
現状確認


今回は全体的にリフレッシュをしたいというオーダーを頂いていたので全体的に見ていきます。
大きく分けて赤革部分とパンチングの黒革部分です。写真にはありませんが、黒革部分には劣化等の症状がなくリペアの必要はありませんでした。裏側の小さな接着をサービスさせて頂きました。
赤い革の部分だけが対象になりますが、一般的な劣化症状です。全体的にひび割れてガサガサになってしまっています。当初のお見積り通り進めます。
下地処理①


少し削ると鮮やかな赤がでてきました。どうやら元々は鮮やかな赤だったようです。赤の塗装には一手間かかるのですが、後からエンジ色に変えることはできるので自己判断で完成まで行ってしまうことにしました!
タイトルにカスタム(?)と書きましたが、オリジナルは革巻きではないグレーのステアリングに後から革巻きをしたような形跡があったためです。特に確認をしていないので(ハテナ)です(笑)
下地処理②



全体的に劣化した部分を削りリペア材をパテの要領ですき間を埋めるように塗り込み、乾燥させてサンディングをしています。
この時点で色を決めておきます。他の色と違い、赤は下色が必要なので元の色を見ながら調色ができませんので今のうちにやらなければいけないことを済ませておきます。
②に続きます・・・