当社には販売用ヘッドライトの在庫が約300台分あります。左右合計で600個以上!?本当はもっと回転良くしていきたいのですが、なかなか処理できず貯まりに貯まってこの数になっています。お金だったらうれしいですが、自宅には置ききれずコンテナ倉庫を借りているのでお金の出ていく貯まり方に困っています😓
ヘッドライトは基本的にそのままでは売れないレベルのものを仕入れています。
ほとんどが画像のような状態のものです。また、仕入れてからすぐに手を付けられることもなく、数か月、数年野ざらしのものも少なくありません💦コンテナ倉庫も借りていますが、入れられる数には限度があるので在庫しておくのは自宅の空きスペースも利用しているため野ざらしになってしまいます…
1個目







そんな状況でも、リペアによってほとんどが使えるように蘇ります♪HIDが点灯することも確認したうえで出荷しているので機能的にも問題ありません。(※)
※車両取付後の光軸調整は別途必要です
仮に機能的に問題があっても販売すれば買い手はつくのでリサイクルという意味で無駄になるものはほとんどありません。車の部品は不思議なもので、壊れているものでも必要としている人がいるんですね。
さて、1個目は元の状態から何とかなりそうな予想は立つと思いますが、↓↓こちらはいかがでしょうか↓↓


ヘッドライトリペア2個目


放置された汚れを除いてもとても使えるようになるとは思えない状態ではないでしょうか。見た目から車検にも通らないと思われるようなレベルです。実際に最近のライト検査は厳しくなっています。営業車のエブリィも5年使ったPHILIPSのハロゲンバルブは光量不足で不通過になりました。
うちではボルボV70を多数扱っていますが、他メーカーで作業実績が多いのはアウディ、VW、アルファロメオ、BMW、ミニです。能書きは抜きにして、前の画像の通りこんな状態でも元の姿を取り戻すことができます。
作業手順

180番からヤスリがけをしています。
なんだかんだ粗目から行くのが手っ取り早いです。
手がけでもいけますがサンダー使ってます。

240→320番
だんだんと目を細かくしながら磨き続けます。水分が残っているので内部が見え始めていますが、乾くとまだ真っ白です。

500~800番
水分がなくなってもだんだんとくっきり見えてくるようになります。

1200~3000番
ここまではホームセンターで資材調達が可能なレベルです。
クリア塗装であればここからできる場合もあります。コーティングも種類によっては可能です。上塗り材の値段はピンキリとは言え基本的には高価です。
私の場合はここからポリッシャーを使った研磨を行っています。中目、超極細2段階にする場合と一発で終わらせる場合がありますが、ネットに上げるために2段階仕上げです(笑)





ポリッシャー研磨が終わったら脱脂をしてガラスコーティングを塗布して完了です。
過程が楽しい♪
ずっと同じ作業の繰り返しですがだんだんと綺麗になっていくのが楽しい作業です。ただし、磨き目を完全に消すにはちゃんとした環境が必要です。リサイクルが一番の目的で状態の悪いものを安価で仕入れていることもあり、ある程度の妥協をもって作業をしています。
それでも、ガソリンスタンドやカー用品店、カーディーラーなどでの施工よりも多くの工程、多くの劣化部位の除去をしていると思います。ペーパーも1枚30~50円くらいするものを10~20枚ほど使います。時間もかかるので工賃は高めですが、効果は絶大だと思います。