何事にも専門家の領域というのがあると思います。
ある程度ジュニアにフレームにも乗れてきた小3息子。ホームコースでは最速タイムを出せていたとしても、マシンのセットアップ次第で勝負はガラッと変わってしまいます。
2ストエンジンのキャブセット。
安定的に速く走らせるために重要なことで時間帯ごとに変わってくる重要なポイントです。
「奥が深い」
なんて一言で表せないほど、対峙すると深い闇にハマります👻
レーシングカートに関わるようになって1年3カ月ほど経ちましたが、専門家であるエンジニアやメカニックの凄さを痛感しているところです。ド素人で大変軽率な発言だと思う程に。
正解はない。

日々の天候が変わるように、セットアップもその都度変わります。電子制御ではありませんから毎回マニュアル操作です。しかも、2台あるカートはいずれもドライバーがキャブを操作するわけではなく、送り出すときのセッティングだけが勝負を分けます。
もう一つステップアップすると大きなレースで使われるエンジンを使うようになりますが、そのエンジンでは小学生であっても自分でキャブを調整しながら走ります。原理をよくわからず弄っている子も多いとか😅体感で速いか遅いか判断しながら調整しているようです。
というのはまだ先の話で、いずれは小3息子もやらなければならなくなるキャブ調整ですが、いまはこちらがやる側です。

湿度との関係
湿度が高い → 燃料は薄く → タイムは出ない → 遅いがエンジンには優しめ
湿度が低い → 燃料は濃く → タイムが出る → 速いがセッティングを攻めすぎるとエンジンブローのリスクあり
簡単にはこんな感じですが、燃料の濃さを調整するのがキャブですから、毎回ちょこちょこ弄ります。HI側とLO側があり、HIが重要という意見もあれば、LOの方が重要という意見もあります。
確かに両方あって、LOが決まるとトルクが上がり立ち上がりが速くなり、HIが決まると最高速の伸びがいい。その両方がうまく決まれば完璧👍というのが非常に難しい。
普段から2台で練習をしているので少々忙しいのも難易度を上げてしまっている原因かも。

EC04(40ccエンジン)にはHI、LOがないのでメインジェットとニードルの調整で燃料を決めますが、キャブをばらさないといけないので、ある程度決め打ちしています。
コマー(60ccエンジン)はそれぞれつまみがあるので簡単に調整ができます。が、この調整範囲が(時計の)5分や1~2分くらいのごく微量な動きで変わってきます。この調整そのものの難しさもあります。
ずっと同じ天候ならまだしも、途中でカラッと晴れたりどんよりしたりするともう大忙し。忙しくて練習ができないのも意味がありませんが、私のデータ収集のためにも変えたセッティングで走ってもらいたい。そうこうしているうちに走行時間になり、慌ててミスるなんてこともあり踏んだり蹴ったりの1日になってしまいます。
ドライバーが気持ちよく走れるようにするためにも、セッティングを素早く出せることが大事ですが、そうなるまでにはドライバーにもメカニックにも我慢が必要。イラついたら面白くなくなってしまいますのでそこは気を付けるようにしています😓
湿度が低いときはブローに注意
うちは40ccエンジンを2度ブローさせていますが、いずれも湿度が低いタイミングで薄すぎるセッティングが原因でした。異常に速く、異常にいい音がする。そんな時は要注意と教えられていても、速いから攻めたくなるし、セッティングを弄らずに次のセッションを走らせてしまう。
油断とも、期待ともいえる状況から濃い目に振るのを躊躇してしまうのが間違ったセッティングになってしまう要因でもあります。
自己最速ラップの更新のチャンスですから鼻息も荒くなるってものです(笑)
キャブとエンジンとの相性
こんなこと言ったら、終わりないやん!という話ですが、エンジンとキャブの相性もあります。
一つの組み合わせで一生懸命キャブセットを出そうと苦労していても、別のキャブに変えたら一発解決!なんてこともあります。素人のわたしからしたら「なんじゃそりゃ」「いままでの時間返せ」という感じです🤣
コンマ数秒を争う競技ですから、こんなところまで気を遣うのが逆に普通。このためにそれぞれ数セット持っているのも普通な世界。1セットだけでやろうとするのがナンセンスなんです。
うちのEC04のキャブはニードルの位置を調整しても反応がなく、薄くしても濃くしてもオーバーフローが起こりやすくなりエンジンがかからなくなることさえあります。5段階の調整があるにもかかわらず、結局センターがしか機能しない。そんな個体としての特徴のあるキャブです。
話を聞けば、「1段階変えるだけでも変わったよ」ということもあるようですが、うちのは違います。きっと個体差ですね。
相性だけでなく、オーバーホールが必要だったり、交換が必要だったりキャブ本体のが不調の原因だったりします。
ともかく、エンジンに燃料を共有する装置であるキャブが重要であることは間違いない。ということはやっていくと良くわかっていき、だんだんとパーツが増えていくわけです(笑)
楽しくやろうレーシングカート
楽しくなければいけません。お金もかかるし、危ないし。楽しんでいない時ほどトラブルは起きがちですから、最近は特に気を付けるようにしています。全然できていないことなので。
40ccでも時速50kmは出ます。50km同士でクラッシュしたら大事故です。60ccなら65km。コースによっては80km出してますので笑い事ではありません。
先日も、前を行く初心者の大人がスピンし、回避のためにクラッシュパッドに突っ込む事故がありました。その時は本人の集中力もやる気もあるところだったので衝突は回避したものの、レンタルの100ccマシンのタイロッドを曲げてしまいました。
「そんなこともあるさ」な話なのですが、ミスっても壊してしまっても楽しくやれればそれで良い。安全と速さは正反対のものですから、絶対はありませんが。
ドライバーが気持ちよく走れるマシンで送り出す
メカニックの仕事はこれに尽きる。他方、監督の仕事は楽しくカートができるようにドライバーを持っていく、気持ちよく、楽しく走れないならコースインさせないなどの判断をすること。
ノウハウがなく難しいことばかりですが、ドライバーに気持ちよく走ってもらいたいという気持ちは強く持っています。そのために努力していかなければいけないし、専門家に頼むことも必要。
本当に速くなる方法、そんなものは教えてもらえません。知ったとしても私も教えません(笑)私が困って依頼した時なんかは、詳しくは教えてくれないけど黙ってやってくれているなと感じることもあります。説明をしてもらっても濁してくるのでわかります。
色々聞き出そうとしても最後には「俺がやるから速くなる」と笑って濁されます🤣
そういうところが専門家の領域なんだなと思いながら、楽しくやっていけるように努力します😓