REONシリーズレース終了と次の挑戦【モータースポーツ観戦2025】

今年も年間を通して参戦していた小4次男のカートレースシリーズが終わりました。

年間の順位はコマークラス3位(5台中)キッズカート エキスパートクラス6位(7台中)

これだけを見たら、平凡な結果ですね😂

毎年モータースポーツ観戦記を書いてきましたが、今年はカートレースのみ。この記事をもって2025年のモータースポーツ観戦記とします。

それぞれの年間総評(全7戦)

コマークラス(年間3位/5台中)

コマークラスでは、最多優勝3回年間ベストタイム22秒215最多PP5回セッションベストタイム11回/21回中(52.3%)
※全7戦 TT、予選、決勝 合計で21セッション
※最終戦12Kgウェイトオーバー

と、内容をみたらチャンピオンレベルです。

プロでの最速の称号であるポールポジション(PP)回数シーズンベストタイムを取り、シーズン全セッションの50%以上で小4次男がトップタイムを出しました。リタイヤで正式記録にならなかったRd.4決勝のセッションを含めると12/21回になり、さらにその割合は高まります。路面状況も酷暑~雨までまんべんなく取れています。

しかし、最多リタイヤ(DNF)2回・・・これが痛かった。そのうち1回はぶっちぎり状態からのリタイア。

思い返せば毎レース騒がしい結果でした😅
【予選】PP→4位→PP→PP→PP→3位→PP
【決勝】2位→4位→優勝→DNF→優勝→DNF→優勝
PPを取れなかった2戦はエンジン不調を抱えた状態…これは醜い言い訳ですね(笑)追及はやめておきます😂
ちなみに、コマーはイタリアのエンジンです。

年間通して思い出すドライバーのミスはなし。リタイアの原因も決勝にだけ起こってしまったしょうもないエンジントラブルで、クラッシュも注意含むペナルティもなくシーズンを乗り切った唯一のドライバーとなりました。

エキスパートクラス(年間6位/7台中)

エキスパートクラスでは、1戦欠場、1回のリタイヤがありました。シーズンインから重量オーバーしており、シーズン中にも+5~6Kg、1か月あたり1Kgほど体重が増え続ける中参戦してきました。前年は年間で1~2Kgくらいしか変わりませんでしたが、子供の成長期にはこういうこともあります。

最終戦も11Kgウェイトオーバーにして23秒台を前日練習で記録。知る人ぞ知る話になりますが、23秒台に入るというのはそれなりの練習と良いマシンコンディションが必要になる領域です。1kgのウェイトで0.2秒遅くなると聞いたこともありますが、仮に0.1秒遅くなると考えても1秒は他車よりも遅くて当たり前のスペックでの記録になるはず。

エキスパートクラスのチャンピオンが出したシーズンベストタイムは23秒178(小4ドライバー)。小4次男は23秒816。0.638秒もの差がありますが、ウェイト差は7~8Kgはあるはず。1Kgで0.1秒遅くなるならポテンシャルとしては近いはず。運転の仕方や追い抜きテクニックは全く違うので、ウェイトを合わせたとしても勝てる見込みがあるとは言えませんが、どうなるんだろうと検証してみたくなるような結果です。

総勢7名が参戦しましたが、ほぼフル参戦のドライバーでは最下位の年間6位。普通なら引退してますが小4次男は最後まで出て、やり尽くすことを本人が望み出場をしていました。

マシンサイズの異なる2台。キッズカートはシートが小さくてFIA規格のスーツでは乗り込めなくなってしまったので、最終戦は2種類のレーシングスーツを着替えながらレースをしてました。生地の重さが500gほど軽いという利点もあり、着替えている部分もあります。スーツの生地も薄くなり、プロテクターも薄めのものを使って何とかシートに収まっている状態で戦っていました(笑)

【予選】3位→3位→3位→4位→欠場→DNS(TTのみ)
【決勝】3位→2位→4位→DNF→欠場→6位
※第5戦のクラッシュの修理が間に合わず第6戦は欠場

順位が戦いの厳しさを物語っています。前半は何とかなっていましたが、周りの子もレベルが上がってきているので敵わなくなってしまいました。

通算成績

2024シーズン ビギナー   7戦 1勝 PP1回 表彰台4回(2位1回、3位2回) 年間3位
       エキスパート 1戦 0勝
2025シーズン エキスパート 6戦 0勝 PP0回 表彰台3回(2位1回、3位2回) 年間6位 DNF1回

通算 14戦 1勝 PP1回 表彰台7回(2位2回、3位4回) DNF1回

ジュニアカデット/SLカデットオープン

ホームコースでのシリーズ戦は終わってしまいましたが、挑戦は続きます。年内にもう1~2レース程出場を予定しています。

いろいろな呼び方がありますが、SLカデットオープンが一般的でしょうか。ヤマハのKT100エンジンのクラスです。これでようやくフォーミュラーまで続くピラミッドの最下層に到着しました。今まではキッズカートの範囲のマシンでしたが、これからはレーシングカートです。

JKA夏合宿がステップアップの転機

8月にJKA(日本カート協会)が主催する夏合宿に参加することができたのが転機となり、2026シーズンに向けた練習だったはずのKTでもレースデビューするまでになりました。

夏合宿という名称から、合宿なんだろうなと軽く考えていたところ、山本尚貴選手、坪井翔選手、山内英輝選手、平峰一貴選手が審査員、競技長に塚越広大選手というプロドライバー方に見てもらえるなんとも豪華なスカラシップオーディションでした。

参加選手も小学生のトップドライバーが勢ぞろい状態で、34名の参加者のうち32名がカデットオープンクラスでの参戦実績のあるドライバー全日本常連から地方コースのトップ勢、表彰台争い勢が7~8割を占める…というのは私調べですが、ネットで「名前+カート」と検索するとリザルトにヒットする子だらけと言ったらお分かりいただけるでしょうか。

残りの2人のうちのもう一人の子は西日本でキッズカートでガツガツレースをしている子だったので、キャリアとしても、カテゴリーとしても最下層ドライバーとしての参加でした😅

運営はGPRが行うというまさに全日本レベルの合宿。合宿期間3日間+前乗り練習1日の合計4日間カート漬けの時間を過ごしましたが、模擬レース6本、逆走、レイアウト変更など対応力も求められ、何か月分の練習、何レース分の経験をこの4日間でやってきたのか、しかも相手はトップドライバーだらけ。この経験は計り知れません。

フルグリッドの迫力

カートレースでの最多参加台数は34台。これをフルグリッドと呼びますが、フルグリッドはおろか、ほとんどが数台、最大でも10台程度、それもかなり距離を置いた環境でしか走ったことのない小4次男が、この中でもみくちゃにされています。模擬レースではさすがに下位スタートになるので割と早い段階で車間が開きますが、フリー走行ではこの集団にもみくちゃにされながらバシバシ抜かれます。

KTエンジンは自分でキャブの開閉をやらなければいけませんが、7月まで触ったことすらない。KTエンジンに関しては全くレースレベルにない初心者状態。コースも初回練習が大雨で2セッションしか経験できなかったコース。初めてのドライ路面は前乗り組み20台くらいの中、彼の人生の中で一番速いエンジンを積んでコースに出ていました。

「初づくし」

こんな初心者の小4息子がいてもぶつからないんですから彼らのスキルには感心します。みんな8歳から12歳の小学生たちです。

この時で1年9か月のカート歴はあり、ホームコースでも最速にはなれていましたが、ビギナードライバーとしか走ったことなかったんだな…と思うほどにレベル、気合い、環境や考え方が違うことにも驚きました。田舎者が都会にきてビルを見上げてしまうような感覚に近いかもしれません(笑)

こんな初尽くしの状況で、よく走ってんなぁ~と感心しましたよ(笑)しかも「楽しい」そうな

早く外に出るべきだという声を聞くことがありますが、基礎ができていなけりゃこんなところでは通用しませんよ。ホームコースを極めてからでも遅くはないし、そのくらいのスキルを持ってしてもその先の先にこの子たちがいる。うちは、外に出てしまった小4の同級生たちを尻目にホームコースに一人残りレースと練習を続けてきましたが、全く無駄じゃなく、成長するために必要なスキルを得ることができていたんだなと思えました。

全日本チャンピオンになった子(下の写真の18番)と1度だけ同じコースで走ったことがあり、どうも小4次男のことを覚えていてくれたみたいで、グループディスカッションの席が近いときに話しかけてくれたと嬉しがっていました。また、同じチームとして参加し、この後すぐに全日本2位になる19番の前コマーチャンピオンの子の隣(ようはうちの隣の隣、チームごとでいえば隣)のピットだったのでトップの仕事ぶりを垣間見ることもできました。

ちなみに、うちの反対のお隣のピットには、元レースやWRCメカニックかつD1の元選手を父に持つ全日本ドライバーが。少し話をすることもできて「すげーとこにいるんだな」と私が思ってしまいました😅

一番のボロマシン

トップレベルを走るドライバーやチームは最新や一つ前の型くらいのフレームをみんな使っていますが、うちは10年以上前のフレーム…他チームのメカニックからすごい目でみられること数回。マグホイールもマグのハブもシャフトもノーマルしか持っていません。この中古のフレームもかなり曲がっていたのでフレームを修正。レギュレーションに合わせるために2週間くらいで仕上げたマシンでした。

いかにも初心者。

残念ながらスカラシップには選ばれませんでしたが、タイヤ、エンジン、細かいレギュレーション統一のなか、一時は23~24番手くらいを走るなど思ったよりもやれたのが自信につながったのだと思います。最終的には28~32番手くらいをウロウロする感じになり、天才ではなかったなと少々残念にも思いつつ、全セッションやり切れました。

地方サーキットの王者か日本か海外か

来年5年生になってもホームコースに残れば王者になれるかもしれません。外に出れば、今までのように当たり前に表彰台に乗り、優勝をすることはできないでしょう。次のステップから海外という視点も入ってきます。

たくさんのお父さんお母さん方から色々な考えや教育方針について聞かせてもらっていますが、うちは外に出ることにしました。親子共々足りないのは戦う姿勢

これでいいや

そう、これで十分なんです。優勝も経験したしうまくも速くもなれた。負けたら良いところを見れば良い。そうやって心に負担をかけないようにしてきました。

なかなか学校では教えてくれない競争する力競い合うことの意味。私たちがやっているカートは「レース」です。競い合い、上に行くことを目指すスポーツですが、同時に相手へのリスペクトも養われる。勝つのは一人。でも周りには悔しかったり、嬉しがっているドライバーたちがいる。どのような振舞いが人をどう動かすのか。そんなところも学んでいって欲しい。

機材スポーツの難しいところ

と先に外に出たお父さんから聞きましたが、良いもの、高価なものでマシンを武装し、たくさん練習されたら敵わない。という意味だと思います。良いもの良いメカニック良いチームに恵まれるにもお金がかかります

決して安かろう悪かろうの世界ではないと思いますが、練習回数に比例してスキルは伸び、費用はかさんでいきます。小4次男がカートに乗るのは週1回。子どもにとって、運転をするというのは非日常だと思っているので、アクセル、ブレーキ、ステアリング操作を毎日することも大事だと考えシミュレーターで足りない練習機会を補完しています。

これから必要になる一番重要なテクニックは抜きつ抜かれつの心理戦でのスキル。バーチャルの世界ではなかなか養えない力です。他車との距離感、接触の衝撃、G空気抵抗、タイヤマネージメントタイムを上げるための止める、曲げる、加速する練習だけで戦えて来た今までとは違います。

クラッシュをすればマシンは壊れてしまうし相手のレースもマシンも壊してしまうかもしれない。そこで引いていては勝てないし前にも行けない。

次の挑戦は「一番を目指す」こと

初めて対外レースに出た時にサポートしてくれた先輩のお兄さんに言われたことです。「一番を目指して戦ってほしい」。ちょっとチャラチャラした印象がありましたが(ごめんなさい😉)、レースになると違いました。お兄さんの印象も、私の価値観も変わりました。結びに、「カートをやらせてくれるお父さん、お母さんに感謝して、次にまたサーキットに連れて行ってもらえるように勉強も、おうちのこともしっかりやるように」と話してくれました。

優勝した最終戦は終わりではなくて、始まりです。一番を目指して初めてちゃんと戦ったのが最終戦。

外に出れば優勝はおろか上位フィニッシュなんてさせてくれません。練習を含めた準備、工夫、反省を積み重ね、今年のコマーのように勝てるレースができる日が来るように成長していきたいです。

これは、仕事のHPでした😅

コーティング、リペア、クリーニングなど仕事のご依頼もお待ちしておりますm(_ _)m

基本的に、レースウィーク以外は土日どちらか週一の活動ですので仕事も頑張ってます!来年もレースは月1回くらいなので仕事に支障はありません。チームに所属しているのでかかりきりにならなくても大丈夫なようになっています。

自動車業界の皆様へ。

コース上で戦っている子どもたちはみんな車好き。大きくなっても車業界に大きな影響を与えてくれる宝物。

カートをやっている子どもたちに対してプロレーサーやスクールなど事あるごとに言われることがあります。

相手を尊重すること」「紳士的に振舞うこと
コースに出たらすべて子ども自身が考え、行動することが求められます。

周りに感謝すること」「お金がかかること
カートに乗れるということが当たり前ではないことを教えてくれます。

こんな環境がモータースポーツにはあります。

カート場にいる車好きの子供たちを育て、将来一緒に働いたり、ユーザーとしてお付き合いできるような大人を増やす活動としてやっておりますので大目に見てやってください。

【インボイス対応しています】

当店の運営会社であるRワークス㈱はインボイス制度に登録しています。当社が発行する領収書は適格請求書等に該当し、仕入税額控除を受けることができます。

登録番号T7040001117007



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  • この記事を書いた人

Daisuke Ishida

インテリアリペア・ボディコーティング屋。ラジコンとジュニアレーシングカートのノウハウも日々蓄積中!クルマ好きです♪

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