正確にはほぼ新車のJEEPグランドチェロキーとの事です。トラブルの種類としては本革のひっかき傷で少しめくれあがってしまっています。
アメ車のシートはバケット形状の真逆で平らなものが多く割とフカフカしていますので周囲のシワは気にしません。欧州車の場合はもっと硬い感じなのでもし新車と言える段階でシワがあれば一緒に対処することが多いです。
依頼主の方から「どこだっけ?」と言って頂いたら作業は完了です。「どこだっけ?」があり得ない場合は事前に何度も「それは無理」と言わせて頂いてます。
新車からそれに近い車の仕事が一番緊張しますが、周囲の汚れや痛みが少ない分リペアの目標もはっきりさせやすいので触るより先に簡単なイメトレをしてから作業にかかります。イメージした手順と道具と材料の選択に納得してから触っていく感じです。やり直すとリペア範囲が広がりますのでこうしていますが、劣化などの場合は割を触りながら調整することも私はあります。
黒の調色難易度は低いのですが、だいたい黒一色ではなく白、茶色等、少量混ぜることが多いです。調色も回数を重ねると質感をオリジナルとなじませるのが難しくなるので最小限が目標です。対象が新しいものの場合はスプレーガンで吹くのが色付けの最初になることもあります。
1時間15分で作業は終了しています。