20年物レガシィ-オルタネーター交換

投稿日:2023-11-26 更新日:

20年も前の2003年式レガシィツーリングワゴンを持っている理由はいくつかありますが「エキサイティングな体験をするため」も大きな理由の一つです🤣

水平対向2リッター、2ステージターボ、不等長エキマニによるドロドロした排気音が売りのEJ20。アクセルを踏み込めばそれはそれはエキサイティングな加速感を得られるわけですが私が言いたい「エキサイティングな体験」とはちょっと違います

「安心、安定を求める」なら最近の車に乗ってますよ(笑)

車の状態とトラブルの詳細

現在273,359km。25万kmを超えてからもタイミングベルト交換、ATF全量交換、インタークーラーホース交換、パワステラック交換、パワステポンプ交換、一部ブッシュ類交換などかなり手を入れ続けているおかげで常に好調です。1日で往復500km前後のドライブも難なくこなす個体です。

今年もラリージャパンを観戦に行きましたが、

千葉県松戸市→愛知県豊田市(東名高速)→岐阜県中津川市(中央道)→千葉県松戸市

寄り道、回り道、迷い道を含めた総走行距離800km程度、2日間の行程をこのレガシィで走破する予定で出発しました。

車にはそれなりに負荷がかかること覚悟のドライブです。事前に一通りの点検を済ませてから出発してますが、今回は帰りの大垂水峠で力尽きました(笑)夜間ではあったものの、中央道がかなり混んでいたので下道に降りていたところでのことです。

異常発生

大垂水峠の下りで突然エンジンチェックランプが点灯、アクセルONで吹けず「一発死んだ」感じになってしまいます。振動も大きく明らかに異常を感じます。ただこれは~2000rpmまでの症状で、2000rpm~は正常通りスムーズに回りパワーも十分出ます。

アイドリングは不安定、踏んでも走らない…どうにかこうにか2000rpmを超えるとグンと加速し始めるという症状。MTならクラッチで調整できますが、平地ならまだしもオートマ「N」レンジを使って回転数を維持しながら下ってくるのは殺人的行為になると思い控えました。

とりあえず停止して様子を見たかったのですが、5~10kmほど丁度良い場所が見つからず麓のコンビニまでやっとこさ降りてきて一旦停止。そこがレッカーの呼び出し地になりました。

前回乗ったときにヒーターが効きにくい(温まらない)という症状、この日にヘッドライトがやけに暗いなと思ったくらいで特に前兆はありませんでした。

コンビニで止まったときのテストではエアコンを切るとアイドリングが安定し、エアコンONでエンジンチェックランプ点灯(ついたり消えたりを繰り返す)、アイドリング(エンジン)不調になるということが判明。それならエアコンを切れば行けるかなと一度再スタートを試みましたが、バックでステアリングを切ったとたん同様の症状・・・

幸いネットもつながるエリアだったので簡単に調べましたが、どうやらオルタネーターが怪しい。2000rpm~は正常なのでセンサー系の故障も疑われます。こうなると予備パーツが無い以上試せることは少ないのでレッカーで持ち帰ることにしました。

原因と対処法の検索

帰ってきてじっくり調べたところ、

  • エアコンONでアイドリング不調
    • そしてエンジンチェックランプが点滅
    • 30km/h以上で安定(うちの場合は2000rpm以上で安定)
  • エアコンOFFで安定
    • 普段通り動く

ドンピシャの症状を発見!ここでの解決策はオルタネーター交換。なんでもオルタネーター不調により発生したノイズがカム角センサーの誤作動を招き、エンジン不調に陥るというもの。そんなノイズが出るのですね・・・!?

オルタネーターの交換歴がわからず、明らかに使い古された部品だったので取り敢えずオルタネーターを交換し、改善しなければ次に進むことにしました。

リビルトオルタネーターへの交換

交換前です。ど真ん中に鎮座しております。何かと面倒なEJ20ですが、オルタネーターは数本のボルトと電気関係の保護をしっかりしておけば超絶簡単に交換ができます。

取り外しから取り付け、試運転まで30分ほどで完了しました。下の学習を含めても45分程度で済む作業です。

新旧比較

信頼できそうな国産リビルトメーカーの製品を選び約20,000円。「サイズが違うがちゃんと付くから黙って作業しろ」と購入時の説明に記載がありましたが、比べてみて納得。左がリビルトですが、全くサイズが違う😅

説明通り、黙って作業したところ全く問題なく取付ができました🙌

交換完了

オルターネーター学習

お取引先の社長さんに教えて頂いたオルタネーター学習の方法です。前提として、オルタネーター交換時にバッテリーを外していることと教えて頂きました。

  1. 無負荷学習①・・・最小限の電力で水温が安定するまで暖気
    • (アイドルアップしなくてもそのまま水温が上がるのを待つ。以下同じ)
  2. 低負荷学習①・・・ヘッドライト点灯で1分
  3. 高負荷学習①・・・さらにエアコン、デフォッガーなどの負荷をかけて1分
  4. 無負荷学習②・・・ドライブに入れて1.と同じ状態で1分
  5. 低負荷学習②・・・同、2.の状態で1分
  6. 高付加学習②・・・同、3.の状態で1分

教えのおかげで完全に冷えた状態でエンジンをかけたときにはしっかりアイドルアップもされていましたし、テスト走行時もスムーズにいきました🙌

オルタネーターの学習をしなくても数日で落ち着くという事例がありましたが、10分程度の作業で安全にテスト走行ができると思うので、参考にして頂ければと思います。

体感でのトラブルは解決!

体感でのトラブルはこれで解決しました。

あれもこれも不具合が出て迷宮入りする不安もありましたが、エンジンそのものの異常や異臭、異音が無かったのでオルタ交換で解決するという自信はありました。

最後に、学習方法を教えて頂いた社長さんのお店でテスターにかけて頂けるので、後日お願いしてきます。このポンコツでもお世話になりっぱなしです😓

これこそエキサイティングな体験でしょ!?

年式の新しい車やノーマルの車ではこのような「エキサイティングな体験」は絶対にできません!!国産車なら尚更です。こういう事がないと生きていけない性分のようで、明らかに手のかかるこの車を手放すことはできません(笑)

絶好調な時は悦に入ることができますし、ドロドロした排気音も今となっては珍しく心地良い。

BH/BE系のレガシィはまだまだ残存個体も多いのですが、純正部品は次々に生産を終えて部品が無くなってきています。電子部品が壊れたら最後。直しようがないので部品が見つからなければ乗り続けることもできなくなってしまいます😢

強い味方は解体屋さん

オルタネーター交換のほか、かなり前から壊れていたウォッシャーポンプの修理のため、これまたお取引先である解体屋さんで見つけて頂いたウォッシャータンク一式を交換。さらにスタッドレスタイヤへの交換と車高アップ(純正くらい)も済ませました。

おまけ

ラリージャパンの帰りに長野の山越えに挑んだのですが、白樺湖北側斜面は雪・・・サマータイヤのレガシィは引き返し中央道に戻りました。来年はスタッドレスで行かなければいけませんね😓

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