エスティマが生産終了になってからしばらく経ちます。
デビュー当初、ミニバンというイメージを作った車種だけに私はあまり好きではありませんでした。いえ、嫌いな車の筆頭格でした。まさか、こうしてエスティマに乗ることになろうとは想像もしていないほどに。
年式は古いですが、最終型の初期型です。アルヴェルにトップ座を奪われたものの、長きにわたってミニバンというジャンルをけん引した車らしい良さがあることもわかってきました。
ミニバン嫌いの私なりの視点で簡単にエスティマとアルファードの比較と魅力をまとめてみました。乗り続けていくと印象も変わり、リライトする可能性大なのでちょいちょい見にきてください。
10系アルファードとの比較
同年式のアルファードとの比較です。
オリジナル諸元表
アルファード | エスティマハイブリッド | |
年式 | 2006年3月 | 2006年7月 |
型式 | TA-MNH10W | DAA-AHR20W |
車体番号 | MNH10W-0093*** | AHR20W-7001*** |
グレード | MSリミテッド | G |
エンジン型式 | 1MZ 3000㏄ | 2AZ-2JM-2FM 2400㏄ |
過給有無 | 無し | 無し |
駆動方式 | 2WD 前輪駆動 | 4WD 電動モーター駆動 |
トランスミッション | 5AT | CVT |
乗車定員 | 8名 | 7名 |
走行距離 | 110,000km | 160,000km |
ガソリン | ハイオク | レギュラー |
ヘッドライト | キセノン AFS付 | キセノン AFS付 |
車検 | 2023年7月 | 2027年1月 |
所有していたグレードのみの比較です
エスティマのオプション
アルファードのオプション関係は、アルファードページをご覧ください。
- クルーズコントロール(古いから120km巡行はできない)
- プリクラッシュセーフティ(その他あちこちにセンサーとカメラがついてる)
- パーキングアシスト(使い方わからないし、使うのがちょっと怖い)
- サンルーフ・ムーンルーフ(デモカーでの採用率高し!!)
- パノラミックスーパーライブサウンドシステム(11スピーカー)
- 後席モニター(画質が…)
- 後席エアコン(標準なのかもしれないが、初めての贅沢仕様)
11個もスピーカー必要なのか?と思いますが、フルカスタム状態のエブリィと比べても臨場感があるので効果はあるのだと思います。社外スピーカーへの変更はいろいろと大変そうなのでノーマルで。カーナビも社外品を入れるにはいろいろ大変そうなのでスマホのナビを利用。
これで十分。いわゆるミラレコです。
荷物を満載にするため、ルームミラーが使えなくなるのでデジタルミラーとして、カーナビが古いのでApple carplayを使うために入れました。SDカードを入れてないのでドラレコとしては働いてません😅1台3役をこなせる優れものです。
走行性能
ハイブリッドvsガソリンエンジン
個人的に一番気になるのが走行性能。燃費や居住性、積載性よりもコーナリングや加速感というスポーツ寄りの性能のほうが重要だったりします😓
エスティマのほうが排気量が小さいものの、ハイブリッドの4WDということもあり加速感に大きな違いはあまり感じません。高速巡行においては、V6 3000㏄のアルファードのほうが余裕を感じ、車内も静かです。ハイブリッドといっても高速巡行時は常にエンジンが動いているため、直4 2400㏄のエスティマは音も振動も大きめで、高速道走行時は燃費もそれほど伸びません。
2台とも古い車なのでくたびれ感があるので乗り心地や振動、音については参考にならないことは多分にありますが、高速巡行時にはV6のアルファードに軍配が上がります。
古い車の欠点は、120km区間でクルーズコントロールが使えないことが上がります。これは今回の比較とは関係ありませんが、100km上限の時代の車では、120km設定ができず、アクセル調整が必要です。一度使うと癖になるクルーズコントロールですが、旧車では使えない場面もあるということは知っておいたほうが良いと思います。
峠道など
背の低いエスティマのほうが回頭性が高いのは想像に難くなかったのですが、アルファードがあれだけの巨体を要しながら小回りが利き、峠道でのコーナリング性能が十分ということのほうが驚きは大きかったです。
重心が低いエスティマハイブリッドのほうが全体的に走りは良いと感じます。
アルファードは5速AT、エスティマはCVTと機構は異なりますが、ミッションの違いはほぼなく、エンジンブレーキの使い勝手には大きな差は感じません。しいて挙げれば、ATには変速ショックが多少あり、変則に若干のタイムラグがあるくらいでしょうか。ただ、優劣をつけられるほどの差は感じません。シフトパターンも同じような感じなので操作感も同じです。
繰り返してしまいますが、背が低い分だけ重心も低いエスティマ/ハイブリッドの方が峠道では走りやすいです。
ハイブリッドバッテリーのリスク
中古のハイブリッド車の最大のリスクは、バッテリーの寿命や性能低下です。走行不能リスク、修理費のリスクです。
トヨタのハイブリッドシステムについての説明は割愛しますが、バッテリーが劣化してしまうと走行に支障が出てしまいます。純正のバッテリー交換となると数十万円はザラで、青空メカニックが簡単に対処できる代物でもありません。
また、普通の車に搭載されているものと同じバッテリーもあります。このサブバッテリーは高価ですが、バッテリー上がりを防ぐためにも定期的な交換が必要になります。
電動の4WDのみの設定になりますが、この駆動システムが故障しようものならそれはそれで修理費がかさみそうです。あまり聞かないので、バッテリー問題よりも頻度は少ないものと思いますが、機械式とは違ったクセはあるのでしょう。
電気系統に費用が掛かるというのが一番のリスクでありデメリットです。
この辺りは診断機を使っての判断になると思いますが、システムを起動する(エンジンをかける)だけではわからない部分もあります。私の場合は、自分で仕入れに行けますので、下見をするときに電力負荷をかけて充電されるサイクルを見て現状確認をしました。
車内 積載性・居住性
キャプテンシート

初めてのキャプテンシート車です。オットマンもついてます。さすがに2列目にパワーシートは付いてないですが、十分快適に過ごせるシートです。画像はありませんが、3列目をしまってしまえばかなり後ろに下げることができ、めちゃくちゃ広々と乗っていられる環境になります。
シートアレンジも多彩ですが、凸凹はさすがに無くなりません。しかし、4人までならシート全開まで倒すだけの車中泊もできるくらいに広々使えます。
車中泊にも十分対応
でも車中泊をするならもっと快適に、ベッド化をお勧めします。シートを倒すだけだとやはり体が痛くなります。ベッドにしてしまえばより快適な車中泊環境ができると思います。
ハイブリッドはセンターコンソールにバッテリーがあるため、障害物になってしまいます。しかし、ハイブリッドの良いところは1500Wまで電源が使えること。ドライヤー、電子レンジにも対応できる出力が標準で得られるというのはまさに動く発電機💡
3列目がフルフラットに

これは、カーペットを敷き詰めた状態です。
3列目は床下にすっぽり収納できるので、広々とした荷室を作ることも可能です。アルヴェルなどの跳ね上げ式だとどうしても邪魔になってしまう時がありますが、エスティマハイブリッドはフルフラットになります。
車中泊をするときにもこのフルフラットを有効利用できると思います。荷物は十分すぎるほど積めます。広すぎて固定するのが大変なくらいです。普段使いをするならちょっとしたかごなんかを置いておくと良いような気がしました。
カートトランポ

このために導入した車です(笑)
ジュニアカートが乗って安くて4人乗車ができる車。カートの先輩パパさんから教えていただいた車種選定です。カートトランポ界ではハイエース・キャラバンが定番ですが、乗用車組も一部存在し、軽バンの方もいらっしゃいます。
アルヴェルをカートトランポにしている方もいらっしゃって、跳ね上げのレールをうまく使った引き出しを使って積み下ろしをされていて、特に積み込みが楽そうでちょっとうらやましい。
この辺は、どの車にも個性的で便利な使い方があってどの車も見ていて楽しいです♪
まとめ
総合的に見て走りが良いのは間違いなくエスティマです。※個人的感想です
なぜ、アルヴェルに負けたのかわからないくらいですが、走行性能よりも大きさ、装備などからくるステータス性が重視される時代おいて、ミニバンの老舗であるエスティマよりも目新しさのあるアルヴェルのほうが何かと有利だったということも大きいのでしょう。
エスティマは人気がないわけはないものの、エスティマはアルヴェルに負けた車だけに価格は総じて安いです。最終型はまだまだ値は張りますが、20/50系でも初期型はずっと安くなっています。信頼のトヨタですから、しっかり確認すればよい個体に巡り合うことも十分可能です。
この価格の安さと、中古であっても感じられる信頼性の高さは大きな魅力です。
終売にはなってしまいましたが、販売台数も多いため、部品もまだまだ出ますし社外品や便利グッズ、ノウハウも多くいろいろな意味で使い勝手の良い現役の車です。
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