スズキスペーシアのペンキ落としという珍しい仕事のご紹介です。
ペンキ落としとは?
塗装工事現場の近くで落下したペンキ塗料が点々とボディに付着してしまう事があります。
こんな感じです…
可能性は低いですが、走行中でも可能性はありますね。
直径1mm~2mmくらいの塗料痕が無数に付着しています。窓にも付着しますがスクレーパーや爪で割と簡単に落とすことが可能です。
しかし、塗装面はそうはいきません!
結構大変なんです。コンパウンドで落ちる場合もあります、爪でもできることもあります。でも基本的に、コンパウンドや爪で落とせる敵ではありません。
なんと言っても数が多く、コンパウンドもかなり粗めの物を使わなければならないのでボディに傷が入ります。
擦り傷・洗車傷
青丸のところが擦り傷です。恐らく試みたのでしょう。
初めのうちは優しく丁寧にやっていても、落ちないとあらば力を入れたり粗っぽくなったりしてしまうもの😓
ただ、ここまでしないと落とせないのもまた事実で…😓
入庫した時点では少なくとも3か所のこうした傷がありましたが、ペンキの除去工程の中で、このような傷はペンキ痕の量だけ付いてしまう事になります。
ペンキ除去工程
- ペンキ落とし
- 傷消し研磨
- 鏡面研磨
1.ペンキ落とし
まずは通常の洗車を行い乾かしてからペンキを落としていきます。粘土クリーナーで塗料が落ちるまで擦ります。落ちたら次、また次…今回は1日半かかりました。
最後に洗車して乾かします。少しでも水分が残っていると隠れてしまうものもあるので完全に乾かしてから最終点検します。根気がいりますが、何度も繰り返します。
2.傷消し研磨
粘土クリーナーで擦っていくと上の写真の様な傷が無数に入ります。この傷をポリッシャーで研磨して消していきます。
3.鏡面研磨
キズ消しようの研磨剤は粗く研磨痕が残りますので、ポリッシャーで付いた傷を仕上げ研磨剤を使い鏡面に仕上げていきます。
最終チェックも入れて都合3日間の作業です。地味で時間がかかります。そして工程も多く技量も要しますので10万円を超えことも珍しくありません。
Before → After
ブログ用の写真を撮り損ねていて雨に降られてしまいました☔
ペンキ除去は保険適用
ペンキ除去は保険が適用されることが多いです。お近くの整備工場や販売店で相談してください。
あとは工事現場の責任者の方に状況を説明、確認してもらうようにしましょう。基本的に保険(費用)は工事業者さんが負担することになるからです。
今回のお仕事も、整備工場からのご依頼でI'Tecが施工いたしました。