今回はシートの焦げ穴のリペアです。
車はセリカです。1990年代半ばの車で製造から20年を超えているので立派な旧車ですね。社外のアフターパーツはたくさんあり交換は簡単ですが、日々少なくなっていくオリジナルパーツは見つけるのが年々難しくなっていきます。
さて、今回はスポーツタイプのシートでサイドサポートに大小6か所の焦げ穴がありました。スポーツタイプのシートは表面が毛羽立っていないものが多いのですが、今回も例外に漏れず表面のツルッとした生地が使われていました。
リペア後の質感は毛羽立っている生地よりも違和感が出やすいので見た目と共に仕上げに気を遣います。
今回は表面の凹凸が大きく「穴が塞がっていて目立たなければ良い」というオーダーを頂いていましたが、模様も再現しようと頑張ってみました。
Before
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一番深い穴です。タバコが縦にズボっと入ってしまったのでしょうか。
生地の筋目がはっきりしているのが良くわかります。
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穴は浅いのですが同じところに集中して大小5か所の焦げ穴があります。一番大きなものは焦げて固くなっているところも含めると親指大になります。
施工は専用のプロダクトを使用したクリーニングから始め、溶けて固まってしまっている部分を切り取り、穴を埋めます。そして、モケットシート専用のファイバーを模様の再現を意識しながら丁寧に接着していきます。
After
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リペア完了です。
良く見ればわかりますが凹凸の高さを合わせてあるのでパッと見わからなくなりました。
交換するしかないか…
交換だと費用がかさむので我慢して乗っている方もたくさんいらっしゃいますが、リペアで解決できることがあります。