30系アルファード ガラスコーティング(X1-8500 5年耐久)

2023-03-19

2023年3月の施工です。ほぼ新車施工になります。車体が大きくて壁のように感じます。

この時期のコーティング作業は第一に花粉除去から始まり、花粉除去に終わると言っていいくらい花粉の対応に追われることになります。今年は花粉の飛散が多く、千葉県北西部も例外ではなくとても酷い状況です。私の鼻廻りも例外なく…マスク外し解禁との事ですが、花粉対策で当面外せない日々が続きそうです。

昨年、おととしとあまり花粉に苦労しなかったのですが、今年は苦労することが多いです。

花粉については諸説あるものの、夏になれば自然と消えるというのが定説です。ガラスコーティングやボディ磨き、クリーニングの仕事を年間700~800台携わっていますが、この時期以外に花粉が残っている車なんて見たことがありません。

仮に花粉除去をせずにガラスコーティングを塗り込んでいてもそれが残ってしまうなんてことはないんじゃないかと作業経験から感じます。花粉が除去されずにコーティング施工がされる可能性はごまんとあるわけですが、見たことがないということは、花粉の付いたボディの上からガラスコーティングをしても熱で分解されるという事実もあるのだと思います。

花粉ジミ除去の最終手段

以下、2025年6月編集

手順①お湯・・・でダメなら

手順②熱湯・・・でダメなら

手順③ボディ研磨(熱と研磨両方向攻撃)・・・でダメなら

手順②ヒートガン・・・でダメなら

手順夏を待つ

以上です。

納車前のお車の作業を請け負っている者としては花粉ジミは除去しておきたいものです。

花粉除去ポイント 2025年6月改定

夏を待つのが一番です

花粉が付着した塗装面にガラスコーティングを塗布すると永遠に花粉を閉じ込めてしまうのか?と疑問を持ち、当社のデモカーでテストを行った結果、完全硬化したガラスコーティング被膜の上からヒートガンを当てた部分の花粉が消えました

文字通り「消えます」。粉が舞い上がるようなこともありません。粉すら残りません。

また、撥水効果についても特別変化を感じることもありませんでした。

難しいことはわかりませんが、まるで花粉が分子レベルで分解され、ガラス被膜を通り抜け消えていくようです。

ガラス被膜を分子レベルで見ていけば、隙間は当然にあると考えています。もし、花粉が熱で分解しても通り抜けられないのであれば、春施工のコーティング車の花粉は永遠に残り続けることになるはず。もし、完全に抜け出せなくてもシミとして残ることができないくらいには分解されるのは間違いない。そして、塗装面を侵すようなことは起こらないのだと思います。

ガラスコーティングは7シーズン、1000台以上実施していますが、花粉が消えないというクレームは1件もありません。

ボンネットや目立つ場所に花粉が残るのは、オーナーやユーザーとしては気になってしまうと思いますが、長く放置してしまった花粉を除去するにはボディにストレスを与える方法しかありません。ヒートガンも鉄部には効果があってもゴムや樹脂に近い部分には使えません。お湯ならいざしらず、熱湯は特にゴム部には良くないでしょう。ボディ研磨も効果はありますがクリア層を削ることになり、塗膜は薄くなります

良いことは何もありません。

ガラスコーティング被膜の耐熱温度は200~300℃、ボディに付着してシミになった花粉は60℃~分解、溶解が始まります。よって、ガラスコーティング被膜を痛めることは無いと考えています

これは、施工実績とデモカーでのテストの結果、考察の域を出ない見解です。気になる方は研究者の方や、chatGPTに聞いてみてください。

私が行う作業は、数か月展示されていた「半放置車両」になります。何層にもわたり花粉を含む不純物が堆積した状態からの作業になります。ユーザーさんとして考えると、数か月洗っていないのとほぼ同じ状態です。ただ、走行中に風雨にさらされるという点で、洗車をしていないユーザーさんの車の方が症状は軽い場合が多いです。

これは、販売店さんや、同業者の悩みと言えると思います。

ユーザーさんの場合は、より手軽な除去方法を取ることができます。

ユーザー用花粉除去方法

強行策を取らなくても洗車+αで対応できることがあります。

市販花粉除去剤

花粉は水に触れ酸化変質し、ボディの塗装面などにシミとなって残りますので弱アルカリ性クリーナーが効果的です。一般的に、虫取りクリーナーを使い、溶かし出す方法が知られています。ほとんどの場合、滞留させて反応させるタイプです。滞留させなければ落ちる汚れも落とせません。

プロ向け希釈タイプ

軽度の花粉付着であれば、希釈タイプの洗剤が効果を発揮することもあります。

希釈率を変えることでいろいろな部位や汚れに対応できます。落ちる希釈率は自分で見つけなければならないという点でプロ向けです。洗浄力が高いということは、希釈せず使った場合のリスクも大きいので注意が必要です。

どんな性質の洗剤でも洗浄力が上がれば上がるほど、乾燥や滞留時間、希釈率などへの注意が必要になっていきますので使用の際は十分にご注意ください。滞留させなければならないのか、即効性なのかなどの見極めも重要です。

少々高いですが、効果と1年中使える手軽さが良いと思います。

放置車両には向かないがそれでもやるのがお仕事です

私がお預かりして作業をスタートする車の状態では、このような市販のクリーナーでの効果は限定的ですが、マメに洗車をする場合はとても使いやすいと思います。

花粉は水に触れると酸化変質するというのもポイントで、水に触れる前に対処するつまり、直接吹き付けるとより効果が高かったりします。このような方法を取るときは、直射日光下は避けてください。洗剤は乾燥させてはいけません。雨に降られた場合は既に酸化変質してしまっていると考えて良いはずなので、洗剤で落とすのはより一層困難になります。

コーティング業者としては時間がかかりすぎる方法は取れません。ましてや、当社は出張メインでやっているため、洗車場を占拠するわけにもいきませんから、予定時間を守ることも大切です。

ボディを痛めず、時間も守り、最高の成果(施工証明を発行できるだけのコーティング施工)を行うのがプロの仕事です。もし、花粉の上からコーティングを塗布することに不安があったり、信用ができないなら、春を避ければ良いだけです。わざわざダメージを与えてまでやる作業ではないと考えています。

個人ユーザーさんは夏まで待ってもらえばいい

個人ユーザーさんからコーティング依頼を受け、それが花粉の時期で、花粉の残留について気なるときは夏まで待ってもらうようにしています。それが一番平和的です。

【インボイス対応しています】

当店の運営会社であるRワークス㈱はインボイス制度に登録しています。当社が発行する領収書は適格請求書等に該当し、仕入税額控除を受けることができます。

登録番号T7040001117007

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Daisuke Ishida

インテリアリペア・ボディコーティング屋。ラジコンとジュニアレーシングカートのノウハウも日々蓄積中!クルマ好きです♪

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