タイトルとは関係のない、70ノアのヘッドライトリペア事例です。向かって右に見えるのはリペア前、左はリペア後です。

両方リペアをすると、まだまだ使えるリサイクルパーツに生まれ変わります✨

これで初めて当社の商品になるわけですが、仕入先の担当の方から、「このノアのヘッドライト、グッと減りますよ…」という悲しいお知らせが😢
なんでも、輸出価格がついてしまっていてとても仕入れられないのだとか。海外に対するちょっとした怒りを覚えつつ、冷静に国内事情を調べてみようと思い、ネットサーフィンをしてみました。
周囲の情報
あくまで、私が目にして耳にしたことになります。
中古車の輸出は絶好調とは聞きますが、日本での中古車販売も絶好調…という情報を目にする機会はあれど、業界内から直接耳にする機会はありません。最近は外国人向けの車屋さんも多いなと感じると同時に、日本から自動車が減っているのではないかと不安に感じることが増えました。
そこで、ちゃんとしたデータを調べようと日本自動車工業会で公表されていたデータを確認してみます。
国内の登録台数は増加の一途
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私が注目すべきは「乗用車」。なんと、増加の一途という結果が!?😲
気になる点は、普通車と軽自動車は増加傾向にある一方で、小型四輪車が減少し続けていること。小型四輪車を5ナンバーと置き換えても良いと思いますが、車が3ナンバーか軽自動車どちらかに大きく振れているということでしょう。
収入や資産面で格差、格差と言われていますが、こんなところにも見え隠れしているように思います。と、いうのは穿った見方かもしれませんが、3ナンバーだから税金が高いのは昔の話で、排気量で自動車税が変わるようになり、セダンの衰退やミニバン、SUVの流行、エコカー減税などの政策によってボディの大型化が進んだ結果なのでしょう。
軽自動車が増えたのは言うまでもなくN-BOX、スペーシア、タントなどのハイトワゴンの流行が背景にあると思います。軽自動車の200万超えも珍しくなくなりましたので。
ともあれ、日本にある自動車は減っていないという事実が確認できました。
唯一減っているゾーンの車種は、実はスポーツ系車好きが求める楽しい車枠。仕事としては一安心の情報も、スポーツ系の車好きとして見ると悲しい情報ではあります…
生産台数と販売台数
生産数と国内の販売数も調べてみました。

自動車の生産台数は長い目で見ると90年代をピークに減りつつあります。最近ではコロナ禍や半導体不足の時期に600万台に減っているのがわかります。

販売台数の推移は生産台数にリンクしているようです。半数は輸出されているものの、生産台数に対する国内販売台数の割合は90年代から2023年まで50~51%とあまり変化はないようです。
日本車が海外に一方的に流出しているという傾向はなく、今までと同じ割合で国内に販売されているということがわかりました。
車歴の長さ、使用年数の増加
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生産台数はピーク時よりも減っているにもかかわらず、保有台数が増えるということは、長く使うようになったのでしょう。車齢も使用年数も増加の一途です。
初年度登録から13年以上の車の自動車税はとにかく高いですが、使用年数の推移を見れば、13年という数字がどこからきたのかが何となくわかる資料です。
輸出状況

総数として、輸出が大きく増えているわけではないというのは意外でした。
近年の輸出状況は、生産台数と国内販売数から予想はできますが、内訳には驚かされました。軽自動車がものすごいことになっています。
一方で、小型四輪車はとても少ないですね。まぁ海外には日本のコンパクトカーよりも魅力的な車も多いですし、VWやGM、フランス車、イタリア車も多数取り扱うゾーンですから何となく想像もつきます。また、小さな車はそれぞれの国の道路事情や所得などと深く関係していると思うので、元々少ないのだと思います。輸入コストが増えるのも痛手ですから、日本から輸出されるコンパクトカーというのは趣味性の高いものが多いのかもしれませんね。

アジアや途上国が増えて…と思っていましたが、エリア別で見てみるとここ10年では大きなシェアの変化はないようです。
「車が減っているのではないか?」と疑念を持ったのがここ1年くらいの間なので、2024年、2025年のデータを出したらガラッと変わるということもあり得るのかもと思っていますが、これは私の肌感覚。全く信ぴょう性のないものですから、これらのデータを見る限り輸出割合も、輸出量も、輸出先も大きく変わらないというのが2023年までの実績でした。

コロナ禍の影響を痛感するデータですね。2022→2023年の増加率がものすごいですが、2019年水準までは回復していないようです。なんなら、10年前の水準にしかなっていないようです。
輸入状況は?
私の疑念は、「日本から車が減っているのではないか?」というものなので、入ってくるものは大歓迎!ということで記事には含めませんでした。
外車の輸入車数は減少、日本車の逆輸入車は増加、トータルしてみると、コロナ禍の影響も含めて国内生産台数と同じような動きでした。
詳しくは、データ引用先である日本自動車工業会HPの該当ページにてご確認ください。
https://www.jama.or.jp/statistics/facts/four_wheeled/index.html
2023年までは影響はない!?
データを見てきた限り、日本国内から車が減っているという事実は確認できませんでした。ただし、この1年の間に感じた嫌な予感のデータはこの中にはありません。2024年のデータ、2025年のデータを見ることで検証ができるのだと思いますが、私の嫌な予感が外れ、国内には「まだまだ価値のある車が残っている」という結果に期待をしたい、期待してもいいのかな?と、少しだけ気が楽になりました。
リペアの需要も増えるはず!?
車歴や使用年数が伸びるということは、それだけ機械面、機能面にも悪影響があるはずです。タイヤやエンジン、機関類などの走行に欠かせないものは最優先になりますが、車内環境にももっと目を向けてもらいたいなと思います。
毎回破れたシートを見ながら乗り降りし、スレッスレのステアリングを握りながら運転…汚い車内に何時間もいる…なんてもったいない!
もう少しだけ車内環境を快適にしましょう!
水性の材料を使用しますので、体にも素材にも環境にも優しい工法です。
なかなか交換するのは難しいのが内装パーツだったりしますので、内装の修理については専門家にお尋ねください。