🎍2025年になりました🎍
今日が明日に変わるだけなので特に年越しだからといって変わりません。酒、タバコをやらないつまらん人間とよく言われますが、大晦日も22時台には寝ています(笑)
1月からは本来の仕事量が戻る予定なので忙しくなります。なってくれなきゃ困ります😓
最近、カートのトランポを探してまして、ハイエース・キャラバンにはかなり敏感です。こちらはワイドでロングのハイエース。車中泊仕様との事です。ハイエースは高いですから羨ましい😅結局、カート場の先輩お父さんからの情報でエスティマになりました。だって、激安ですから(笑)
↓ここから本題です↓
2024年12月にハイエースの傷消しをしたときの記事です。
わかりますか?
確かな原因は不明ですが、前から後ろまで一直線の傷が両サイドに入っています。
黒い枠で囲ったところに問題の傷があります。左右大体同じ高さです。以下、画像を見る際はプラスラインのちょっと下あたりを見てください。
左サイドはわかりますかね!?😅
このような状態を業界では「いたずらキズ」と言います。本当にいたずらなのか、狭い路地を走ったときに枝などで引っかいたものなのかはわかりませんが、傷の程度が想像できます。幸い今回は傷が浅かったため、板金塗装に出すレベルではなさそうだったので傷消し研磨と傷埋めコーティングでの対応をご提案をさせて頂き、作業となりました。
傷消し
傷を消すときに使うコンパウンドは指で触るとわかるくらい粒のあるものを使います。砂や塩ほどの粒子が混ざっているものです。これを研削力の高いバフで1回ポリッシャーで回します。
一応プロなので、色々と技術研究をしていますが、この組み合わせで2回目を磨くとエッジ部分の塗装が剥がれるリスクがあります。そのくらいハード研磨ができる組み合わせです。ただ、研磨力の強いコンパウンドは熱に弱くコンパウンドも絡みやすいためバフ用の潤滑剤を噴霧して熱とからみを抑制しながら丁寧に、少し長めに低回転で回していきます。
風の来ない、空調もある屋内での作業では必要ない工程や配慮になりますが、屋外作業ではこの潤滑剤を使うのがポイントです。コンパウンドの性能を阻害せず、からむことなく必要な熱を入れながらポリッシャーを回せるようになります。
中間研磨、仕上げ研磨
この方法で傷は無事に消えましたが、塗装面は円状の研磨キズだらけになっています。白(パールホワイト)なので研磨キズは目立ちませんが、研磨キズを消せるコンパウンドで磨く必要があります。
コンパウンドだけで10種類以上常備していますが、この時に使ったのがワイドレンジのコンパウンド。あわよくばと思い、ワイドレンジでも初期磨きをしてみましたが、全く歯が立ちませんでしたので、横着せず適材適所で進めました。バフは仕上げ磨き用に変えてます。
バフも初期研磨、中間研磨、仕上げ研磨の大きく3段階に分かれて10種類くらい持っていきます。その中で適切な組み合わせを随時選びならの作業です。気温、湿度、風、日当たりなど都度異なる環境に合わせるため色々と必要になってきます。
ポリッシャーの回転数も変更します。今回はどちらも低速回転での作業ですが、仕上げ磨きの方がより遅い回転に設定しています。
変わらない環境がうらやましい😭
車全体を磨くのとは違い、部分的に磨くのが今回のミッションですので1時間程度で両サイドの磨きは完了。
傷埋めコーティング
最終仕上げに傷埋めコーティングを施します。傷消しだけのミッションなら金額は安くなりますが、今回はパリッとさせて欲しいとのご依頼でしたのでいわゆるポリマーコーティングを施工しました。傷を埋めたり目立たなくする特徴があるものを使います。
この傷、完全に消えたと思いきやそんなことはありません。部分的には平滑になっていても凹み部分は一部残ってしまいます。これを見極められるのは傷の位置を正確に知っている人だけです。この仕上がりでご満足頂けなければ『板金塗装しかない』そう思ってこの仕事を納めさせて頂きました。
工程まとめ
屋外、出張作業スペシャルの行程をまとめます。ちなみに、冒頭の画像は仕上がった状態の外観です。
- 水なし洗剤で研磨面の簡易洗浄
- 傷消しコンパウンド+研削力MAXバフ+バフ潤滑剤でポリッシャーがけ
- ワイドレンジコンパウンド+仕上げバフでポリッシャーがけ
- 脱脂剤にてコンパウンド落とし
- 洗車
- ポリマーコーティング(ポリッシャー)
- 仕上げの光沢剤
たまにうちで販売している車はだいたいこの工程で磨き上げています。さらに細かい部分も専用の洗剤と秘技で仕上げてあります。巷にあふれる冴えない外観の車もこの方法なら新車以上に輝きます。コーティングをガラスやセラミックにするだけでも輝きはさらに増します。
内装は各リペア技術とクリーニング技術を用いて仕上げてます。
整備士ではありませんがオートバックスでの経験と過走行車との付き合いで中古車の機械面の見極めには自信があります。大きな修理を必要としないまだまだ乗れる車を仕入れ、私の技術と経験を押し込んだマニアックな車の販売も増やそうかなと模索中です💪