ガラスフィルム剥がし…

投稿日:2025-01-29 更新日:

通常のサービス内容には含まれていない作業シリーズです。クリーニングをしたエブリィのフィルム剥がしと糊落としをしました。

フィルムが劣化しきっていない場合は糊落としがやっかいな作業になると思いますが、今回は糊ではありません。正しくは糊も含まれるのだと思いますが「フィルムの色素とフィルムを貼るときの施工液と思われるものが固まってしまったもの落とし」という感じの作業でした。

貼ったときの状況がわからないのですが、明らかに素人作業です。気泡が入る、折れてしまうというのは理解できるのですが、こんなのは初めて見ました。スライドドアは既にフィルムは無く窓にモヤモヤしたものがびっしりついています。もはや糊状ではありません。これを落とします。

所見ではただの汚れた窓だと思っていたのでショックが大きい…

リヤクウォーターにはまだフィルムがあります。内からも外からもモヤモヤしています。相当汚れたタオルで拭いたのかな?と思うような汚い感じです。車内が見えにくくなるという点では、効果的状態かもしれません😅ただ、こんな状態のフィルムは見たことがありません。

当然、フィルムの内側、つまり窓にびっしりとスライドドア側と同じモヤモヤがついています。剥がしたばかりなら糊感が強いかと思いきや、スライドドアと同様の状態です。やったことがないので普通がわからないのですが、フィルムを剥がすとこんな感じになるんですかね。もっとベタベタした糊状のものになると思っていました。

走行距離2万km程度ということで、フィルムそのものの劣化は感じられず、1枚でキレイに剥がし切れました。ヒートガンも用意しましたが、ドライヤーで十分でした。剥がし自体は簡単でした。

フィルムを剥がすとこんな感じ👆。こびりついているのは糊なんでしょうけど、施工液の洗剤の配分を間違えたか、フィルムの質が悪かったのか…貼ってある状態からしておかしいのでこれはプロの仕事ではないと思います。何かしらの失敗があったのでしょう。

道具を用意

市販のフィルム剥がし剤とプラヘラで落とせると思いましたが、プラヘラでは全く太刀打ちできませんでした。落ちないことは無いのですが、あまりに面倒なのでスクレーパーを使用。ガラスのアールがあまりない部分だったのでまぁいいでしょう。

比較的安全なセラミックなどもありますが、カッターの刃タイプのものを使いました。熱線とアールのほとんどないガラスだったのでアリです。

スクレーパーの失敗を思い出す

金属製の刃のスクレーパーの使用には注意が必要です。私は常に苦い経験を思い出しながらガラスに刃を当てています。

苦い経験というのは、助手席の内窓に貼られたシールを剥がす作業でいつも通りの勢いでスクレーパーを使ったら思いっきり傷を入れてしまったこと😓内窓ですから内側にアールが付いていますので平らな刃の両サイドに過度な力がかかってしまいます。そんなことも想像せずに勢いよくやったものだから5cmくらいの傷を入れてしまいました。

窓にアールがあっても外側はいいんです。刃の中央部分しか触れませんので。気を付けるべきは内側に弧を描いた状態のところ。車の窓ガラスで使用する際、外側であればこのような事故は防げると思います。それでも極微細な傷は入りますので多少作業時間が伸びますがセラミックの刃を使うとより良いと思います。

スクラッチリペアで事なきを得た

その時は、スクラッチリペアの技術を使って事なきを得ました😵普段提供していない技術のためHP未掲載ですが、ガラスキズリペアというのがありまして、そこそこお高い道具達を使ったリペアになります。コンパウンドで磨きますが、ガラスは塗装面よりも固く、熱や温度差で割れてしまうので危険がいっぱいの作業です。

出番が多いのはワイパーキズ消し。ただ、工賃もリスクも高いのでうちで販売する車にしかやったことのない技術です。素晴らしい研磨剤を使ったよい技術なんですけどね。この研磨剤が高い。

無事に作業終了

塗装面のシール剥がしとは少し勝手が違うので恐る恐るやり始めたこともあり、合計4枚の窓に2日にわたり都合4時間ほどかかっての完了です。綺麗になりました🙌

窓ふきはクリーニングの基本

窓ふきはルームクリーニング技術の基本。窓ふきは本当に奥が深い作業です。綺麗にするのがこれほど難しい作業はありません。クリーナー選び、使うクロスやふき取り方、どれも妥協が許されません。できたと思っても夜見ると出来てなかったなんてことが未だにあります。本当に難しい作業です。

1日の中で変わる天気、気温、湿度で仕上がりが変わる日もあります。純水が良い、アルコール入りが良いなどの情報もありますが、タオル1枚で台無しになります。タオルの洗濯の仕方でも結果が変わります。油分の多いタオルと洗ったときは何枚変えてもダメだったりします。新品しかないのかなとあきらめることすらあります。それでも、汚れた窓で使ってしまったらその新品タオルも台無しです。

こういう要素の一つ一つがクリーニングの基本になってきます。「根気強く、丁寧に、妥協せず」などの精神面でも基本が詰まっている作業です。インテリアリペアにも通じますから、トータルリペア・アイテックとしての基本作業は

「窓ふき」

と言っても過言ではありません。

クリーニングからのフィルム剥がしは2度とやりたくないですね(笑)予定が狂います…

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