小綺麗になっていますが、2世代前のアルトです。こちらの登録年月まではわかりませんが、10年以上前(※)にデビューしたモデルです。
※2012年6月~ネット調べ
このくらいの年数が経てば樹脂パーツは見るも無残な白っ茶け方をしています。
原因は日焼け、素材の劣化、汚れ、コーティングの劣化などが様々ですが、下のようなケースは少し手をかけた掃除だけで大変身することがあります!
その気になる原因は、固形ワックス。
隅や縁に白いワックス痕が残っているので見分ける特徴は簡単です。これは結構あるケースでワックスのおかげで塗装面はそれなりにキレイになっているだけに汚らしく見え、残念な印象を与えてしまいがちです。
専用のブラシと脱脂系洗剤
細かい部分の洗車ではハブラシが活躍してくれたりしますが、樹脂パーツの様な広めの場所には不向きです。色々な商品がありますが、こういう形をしたブラシを使っています。
脱脂系の洗剤はシリコンオフなどの脱脂剤ではなくて私が使っているのはCARPROのEraser。
主に磨き終わったコンパウンドを落とすときに使いますが、当然ワックスも良く落ちます。
この2つを利用して、アルトの樹脂パーツをキレイにしていますが、どちらかというと道具のチョイスが重要で、樹脂パーツにある細かい目地にちょうど良い力加減で入り込んでくれる道具を使うことがポイントです。
アルカリ洗剤には注意
下の画像はアルカリ洗剤が垂れたことによるダメージが見られる良い例です。
あまり強い洗剤を使ってしまうと道具も対象物や周囲の塗装面も痛めてしまいます。業者や販売店でも強いアルカリ洗剤を使ったことによるダメージがある車は意外と多いもので、洗剤のダメージプラスハブラシのダメージがあるので結構目立ってしまっていたりします。
パッと見はわかりにくいのですが、よく見ると巣穴が多数できています。穴が開いてしまっているのでいくら磨いてもダメです。目地の汚れを落とすのに使っているようで、窓の周囲によく見られます。
強いアルカリ洗剤の代表例はエンジンクリーナー。タイヤの汚れも良く落ちるので使われていたりしますが、残念ながらホイールに深刻なダメージを与えていることも多々あります。一般ユーザーさんの洗車ではまず使われないであろう強い洗剤なので、業者による仕事であることが多いです。
これだけ強い洗剤を使ってアルトの樹脂パーツの汚れが落ちればまだよいものの、用途と合っていなければ効果が無かったりもします。さらに、せっかく用意した専用のブラシなどの道具まで痛めてしまう事もあるので注意が必要です。
適材適所
面倒でも適時適切な道具や洗剤を使うことが大事です。適材適所を少しでも実現するために、私はこのような3段のラックに目一杯道具や洗剤をいれています。その他にも滅多に使わない洗剤をエブリィの車内にいくつも積んでおります😅これ2台では足りないくらいの種類を常に用意して現場に臨んでいます。
あまりに多くの洗剤や道具を使ってしまうと効率の良い組み合わせを見つけるまでには膨大な労力を必要としてしまいますが、多数の経験により今回もほんのひと手間くらいで終えられました。
汚れだから落ちた
諦めも肝心。今回はワックスの汚れだから落ちました。そして、ワックスが樹脂を保護した形になるため、ワックスの残留物をどかしたら綺麗な面が露出しただけに過ぎません。
日焼けは汚れではないので改善しません。ボディ用のガラスコーティングなどの高硬度のコーティング剤などの劣化の場合は落とすことは困難です。塗装面のように磨くこともできませんので汚れではない場合は諦めが肝心です。ただ、樹脂用のコーティング剤を塗り込むことで黒さを復活させることは可能です。
コーティング前の下処理として、今回の組み合わせを用いることでより効果的に、より長く効果が持続することが期待できますので参考にしてみてください。